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写真漂流 - フィルムカメラをどうするか

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自分の残りの人生でおそらく使うことはないだろうと思われる,数々のフィルムカメラ.ハーフサイズから6x6まで10台くらいが今も手元にある.

たぶんこれらを処分したら,ある程度のフルサイズのミラーレスカメラを手に入れることはできるだろう.ハッセルの903SWCなどは,そこそこの値段で買い取ってくれると思う.

しかしそれには相当の覚悟が必要である.

10年にわたって,私の北海道生活に於いて撮った写真は,すべてこれらのカメラによって得たものだ.だからとても大きな感情が詰まっている.

それを簡単に手放すことは非常に厳しい.常に一緒に旅をし,ある時は厳寒の原野で,ある時は深い森の中で行動を共にしてきた.つまり今も愛情がある.

だから手放すということについては,身が引き裂かれるような思いがする.

ちなみに息子も写真を趣味としているが,彼の被写体はモータースポーツが主で,私の愛機であったカメラの出番があるとはとても思えない.

ハッセルにデジタルパックを装着して使用するという方法もある.だがひとつ引っかかるのは,そのフォーマットがスクエアではないということだ.なんで正方形のセンサーがないのだろうか.不思議でたまらない.

けれどこれもかなりの値段がするので,わざわざデジタルパックを手に入れて付けるということも,考えれば現実的ではないだろう.

反面私にとって,これだ!というデジカメに出会えないということも大きく関係する.かつての相棒を手放してまで手に入れたいカメラが見つからないのも非常に悩ましいことである.

おまけにデジカメの技術進歩は凄まじい.数ヶ月のスパンでスペックを上げたカメラがどんどん登場する.だから次々にやって来るバスに乗る決断ができない.

私自身の終活も含め,整理していく必要は差し迫っている.いったいどうすればいいのだろう.断捨離とは言うものの,簡単に答えが出るような問題ではないのである.決断が求められる.

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