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ミニストリーの1stが好きという話

ミニストリーは今や普通のメタルバンドになっちゃったけど、90年代はインダストリアル・メタルだった。

ミニストリーなんて知らん!という人は『ハチェット2』のオープニングのかっこいい曲を演じている人たちと思い浮かべてください。

オレは元々、Depeche Modeが好きでEBMを好んでいたせいか、ミニストリーを最初に耳にしたのは、彼らがまだベタなEBMをやっていた1st『With Sympathy』だった。出来損ないとか駄作とか言われているこのアルバムだけど、素直で暗い曲が多く、暗い青春を過ごしていたオレのお気に入りだった。唐突にシフトチェンジした2nd『Twitch』はノイズまみれでよく分からず。

「グヌヌ」

となってたもんである。暗い青春のまま大学にいってしまい、調子に乗ったオレは大学デビューをする。ところが、次に人間関係に悩み始めるのだ。一人で悶々としていれば良かったのに、対人関係で抱えたそこはかとない鬱屈とした怒りは、インダストリアル・メタルを聴くことで鬱憤を晴らすことになる。

ここでやっとTwitch以降のミニストリーやNine Inch Nailsを聴いてヒャッハー!となったわけだ。

で、ここ10年。めっきりインダストリアルは聴かなくなり、またやわらかいEBMに戻ってきた。久しぶりに『With Sympathy』を聴いたら、やっぱり『詩編69』なんかより全然いいなって。まあ、それだなんですけどね。

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