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ねじの回転

三連休も今日も延々と文章を書いていて思った。

「ああ、ひねりの効いた面白い文章を書くのは難しいなあ」

まだ言えないんだけど、書き上げた原稿のうち1本は、鬼のようなカルト作品で普通に輸入して販売すると怒られちゃう作品のブックレット。

当然、マニアが沢山いる。だから甘っちょろいトリビアなんか書くわけにもいかないし、ストーリーなんて見りゃわかるし、役者や監督のインタビューを掘るにしても、記念碑的な円盤の特典につけるブックレットに失礼だ。

仕方ないので、ものすごく真面目に映画を批評することにした。4000字のカルト作品のレビューてのはメチャクチャ難しい。

「お前、プロだろ?」

そう言われてもアナタ、兼業のおっさんはスイッチが中々入らないんですよ。平日昼は仕事して、夜は文章書き。なんなら資格も取らないとならん。普通に死ねるぞ。

ところが、今回はスーッと書けてしまった。自分でもびっくりしちゃうよね。普通出てこない文章がつらつら出てきやがんの。気が触れたのか、何かキメたのかと思っちゃった。

"We all go a little mad sometimes"
(ワタシたちは時々、頭が狂ってしまう時がある)

『サイコ』

サスペンス界屈指のキチガイ、ノーマン・ベイツはこう言ったけど、良くも悪くも人は時々スイッチが入って狂う。

そもそもほとんど休みなく映画観て、文章書いて、インタビューをとり、会社勤めをしている俺は狂って当然なのだ。

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