生生

墓場まで持ってけ

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墓場まで持ってけ

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自己責任

オナニーを公開している、生き様が卑猥だ そんなもんぶら下げて綺麗なものが好きなんて言うんじゃねえ。気持ち悪い。 死ね早く。それだけがお前を解放するんだ。

    • 序文

      波に漂っていた。 隣には荒れ狂った激流の中を悠々と泳ぐ魚たちがいた。その傍らには、波にもまれ海岸に打ち付けられた死体があった。 隣には緩やかな波の中で美しく回遊する魚がいた。その傍らには、腐敗し、海鳥にさえ突かれず横たわった目で太陽を見つめる死体があった。 僕はただ波に漂っていた。 意思を持たず、ただ流れに身を任せ続けるだけ。 臆病な僕は穏やかな波の中で緩やかに死んでいく。波の中にある言い訳を自分自身にしみこませながら、沈みつつあることに気が付かないまま。 沈みながら声をあげ

      • Don't Summer

        単発のバイトをバックレた、暑さで。帰りにいつもは吸わない高めの煙草を買った。口に合わず嫌な臭いと苦さで、より気力は奪われた。 家に帰って何も考えないで機械的にオナニーだけして夜まで眠った。 大きな花火をみた。目覚ましなんてかけてないから、花火の音で目を覚ました。花火大会の日付なんて知らなかった、地元の花火なのに。 菊、牡丹、蜂、柳、冠、花雷、飛遊星。 かき氷は食べれなかったけど、祭りを肌で感じられて良かった。今年の夏はこれで十分かな。花火大会の後には盆踊りが行われたが、

        • 何もなさない

          夢中と依存。どちらも意味合いとしては近しい言葉だが、どうしようもなく真反対な状況を指している。 対象となる行為、人物、物が存在する点は共通しているが、その積極性を生み出している動機に関して、依存の方が消去法的な意味合いであることが多いように感じる。 おおかたの人間は自分が何も成していない、取り組んでいないという状況に耐えられない。自意識が高い人間ほどその傾向が高い。 自己防衛的な本能として、何かしなければという半ば脅迫的な思いは、行為の動機そのものに依存性を持たせる。 こ

        自己責任