後輩と銭湯へ

今、後輩と銭湯に来ている。後輩は入浴中だ。私は入り口で本を読みながら待っている。テレビから1番離れた席に座っているのに少しうるさい。番台にはおじいさんが座っている。よく日に焼けた小麦色の顔に皺がたくさん刻まれているおじいさん、小麦色の肌と短髪の白髪がよく似合っているおじいさん。鷲鼻で目は鋭いから少し怖い・・・。こういうところに座っているのはもっと優しそうな人の方がいいのに。何日か通ったら優しい目になるのかな。

あんまりじろじろ見るのは失礼だからやめよう。

なぜ私が後輩と銭湯なんかに来ているのかと言えば、今住んでいる家にお風呂がないからだ。私にとってお風呂がないのは日常なのでここで特記はしない。

暖簾をくぐって行く人たちは、1日の疲れを落としに来たというのにどこか元気だ。銭湯に行けるくらいの体力は残っているのだ。女湯・男湯どちらの暖簾から出てくる人もみんなつやつやで満足げだ。私の前に座った小学生の男の子なんて、瓶で牛乳を飲んでいる。こんなベタな・・・、と思うけれどけっこう美味しそうだ。健やかそのものな気がする。

帰ったら私も牛乳を飲もう。

明日はBOOK PIKNIC2019だ。手品するぞ。


                                       2019.11.1  21:34

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