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アベらないために

コンサルタントにとって、アベイラブルは恐怖である。終身雇用が保証されているわけではなく、仕事がないのにいつまでも会社にいるわけには行かない。レジュメに書けるプロジェクトがなければ転職活動でも爆死必至。

かくいう私も入社する前は「コンサルは使えないと思われたらすぐアベって死ぬ」と思い込んでおり不安で仕方がなかった。

不安で仕方がなかったので、受け入れ担当に「アベらないために何をやるべきか?」を聞いて、教えてもらったことをやり抜いた。

今回は特に重要だと思ったこと3つを振り返る。

①ロジはとにかく先回りして動く

頼まなくても自発的に動いてくれるスタッフは、マネージャーにとって非常にありがたい存在。なぜかというと、コミュニケーションコストが激減するから。毎回「会議調整して」「資料格納して」とか頼むのはめんどくさいのだ。とはいえ、いきなり全てのタスクにおいて自発的に動くのは難しいので、先ずはロジを徹底する。例えば...

・会議の日程調整は頼まれる前にする
・クライアントからメールが来た瞬間にネクストアクションをチャットで提案する(〜〜というメールの文案考えますね!など)
・PJTのタイムラインを常に意識し、次起きることへの反射神経を高める

②全てのことに仮説と理由を持つ

上司に対してオープンクエスチョンをしないとはよく言われるが、そこにも繋がる。これが大切な理由は、上司が楽になる以外にもう一つある。全てのことに仮説と理由を持つようにすると、上司に近いレベルで考えようとする癖が付き、思考のトレーニングになるのだ。もし上司と考えていることがズレていたら、その思考のズレに気が付き、自分の考え方をチューニングすることができる。

例えば、最初のうちは「資料の印刷タスク」レベルであっても必要に応じては以下のように具体的に確認するのが良い

前提
「使用する目的は、対面のクライアント会議で中間報告会の位置付けと認識してます。また、配布と投影を行うものと理解してます。」

事実/解釈
「クライアントの部長はいつもホチキスを外して資料を見られていますが、他の方はそのまま見られている認識です。どちらにも対応できた方が良さそうです」

行動
「以上を踏まえてよってサイズはA4、横向き長編閉じ上部左1箇所ホチドメが良いと思いますがよろしいでしょうか?」的な感じ

③自走してOutputを出すことを目指す

いきなりは難しいが、「自走できるようになるつもりで努力していること」を態度で示すのが吉。具体的には以下の3つのプロセス

⑴まずタスク設計に対してのレビューをもらう
どんなサブ論点を立て、それに対してどんな仮説を持っているか?何をインプットとしてその仮説の検証をするのか?どんなイメージでアウトプットを出すのか?)

⑵その上でワークプランを設計する
この資料を使うクライアントMTGは明後日の認識です。明日の正午までに80点の成果物は出せると思います⇒なので明日の13時
にレビューの時間をいただき最終化させてください

⑶最後は全力で100点を目指す
80点、100点に行けなくても最低限考えた痕跡を残すことが重要。成果物がPPTだとしても考える過程には必ず別のツール=紙orWord/Excelを使う


以上

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