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添えたほうがいい一言、添えなくてもいい一言

ある日のこと。
数日前にわたしの文章を急ぎで確認してくれた同僚に、Zoomミーティングで顔を合わせたときに改めて、
「この前は確認してくださってありがとうございました!」
と、伝えました。

すると…ちょっと驚いた顔で、
「〇〇さん(わたし)って…細かいですよね」
と言われたのです。

ガーン…。

わたしの顔が、まるで縦線が入っているちびまる子ちゃんのようになっていることが画面越しでもわかったのか、慌てて、
「あ、悪い意味じゃないです。自分だったらSlackでありがとうスタンプ押してそれで終えちゃうんで、わざわざまた言ってくれるんだなってうれしかったです。でも、そういうのって大事ですよね」
とフォローしてくれました…ほっ…。

確かに、Slackで確認をお願いしたときに「ありがとうございます!」スタンプとコメントはしていました。
でも、そのあとで顔を見て話せるタイミングがあったら改めてお礼は伝えたい、と思っただけ。みんなやっていることという認識だったので、驚かれたことに驚きました。

その同僚とはそのあと、
「わたしたちの働き方は、基本的にオンラインのやりとりだし、一度も会ったことがない人と仕事することもあるので、そういうちょっとした一言があるとほっとしますね」
と話しました。
「ありがとうございました」が余計な一言ではなくてよかったです…。

これは、添えたほうがいい一言

そして同じ日の、別の同僚との会話です。
同僚
「その人が知りたいAの情報は、このページにのってますよ、って伝えるとき○○さんならどうしますか?」
わたし
「え…シンプルに、Aの情報はこのページのここを見たらわかると思います、って書いてURLと一緒に送る」
同僚
「そう、それが普通ですよね。でも、そうじゃなくてあえて『前にも3回くらい伝えましたが』って頭につける人がいるんですよ…その一言がなかったら親切なのに、あることでみんな嫌な気持ちになるんですよね…」
わたし
「ああ〜、もったいないね…」

同僚
「あとは、こんなことも。リリースする前のサイトをチームメンバーに確認してもらって、確認の締め切りが過ぎたからそれまでにもらった指摘を反映して公開したんです。
そうしたらその2時間くらい後にその同僚から『誰も気がつかなかったようなので言いますが…』って、修正点とその理由が送られてきて。
これも、冒頭の一言さえなければ、締め切りは過ぎてるけど親切な指摘なのに、損してるんですよね〜」
わたし
「その一言があることで、誰もいい気分にはならないもんね…もったいないね(2回目)」

これらは、わざわざ添えなくてもいい一言


レストランにたとえるなら、お客さまに出したいメインディッシュ(伝えたい内容)に、どんな副菜(一言)を添えるのかによって、「おいしい!」という反応にも、「ちょっと食べにくい、苦手かも…」という反応にもなるようなイメージです。

いくらメインが的確で相手が求めている情報だったとしても、副菜次第では台無しに。会話における副菜(添える一言)って、とっても大事!


わたしはつい、「相手に伝わりやすくなるよう言葉を添えよう(補足しよう)」としてしまう癖があります。
でも、これからは「言葉を増やす」のではなく、余計な言葉を減らしていきたい

「ちょっと待って。この一言、本当に添えた方がいい?」

と、ちょっとひと呼吸おいて考えてみる習慣をつけたい、と改めて思いました。