「老い」は恥ずかしいことなのか問題
ある日のこと。
「目にいいサプリ」である「えんきん」を買うために薬局のレジに並びました。
薬局を出ると…
娘
「ママ、よくこれ買うの恥ずかしくないね」
わたし
「え? なんで?」
娘
「だってこれ、お年寄りが買うやつでしょ」
わたし
「まあそうだけど、ママももう飲まないといけない年齢だし。毎日パソコン使ってるし、目は商売道具だからね」
娘
「だったらネットで買えばいいのに…」
なるほど。
娘にとって、たとえば「更年期に」とか「年齢を重ねたあなたに」的なものを対面で買うのは恥ずかしいこと、という感覚なのだな、ということがわかりました。
たしかに、その気持ちはわからなくもない…。
わたしも正直、たとえば「命の母」を買うとしたらネットの方が気が楽だなぁ、と思います。
地元の薬局の場合、ぼんやりと顔見知りになってしまう店員さんから、
「ああ、この人は更年期なんだな。イライラや汗が止まらないのかな?」
と思われたら嫌だな〜という気持ちがどこかにあるからです。
えんきんの他にも…
大人のカロリミット
命の母
エクエル
白髪染め(幸いまだ染める必要はないものの、ひょっこり出てきた白髪を隠すためのスティックタイプは買いました)
などはできればネットか、普段頻繁には行かないお店で買いたいもの。
自分の老いに伴う消費をできることなら隠したい。
この心境はなんなのでしょうか。
たとえば、生理用品を男性の店員さんから買うのが気まずい、というのに似ているのだろうか…いや、違う。
と、うんうん考えた結果…
わたしの場合は、
老いに伴って必要になったもの、老いに抗うためのものを買っていること、
少しでいいから若めに見られたい、という下心?があること、
を他の人に知られるのがちよっと恥ずかしい
のが理由だと気がつきました。
何も考えずに欲しいものを気持ちのままに買えたころが、最近少し懐かしいのです。