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なつかしい道を歩く

ここ1週間ほど九州の実家に帰省していて、就職で遠く離れてからほとんど帰省らしい帰省をしてこなかった自分と向き合っている。

田舎道はここ数年で綺麗に補整され区画整理され人工的な外観になってしまっていて、『こうやってね〜自然が...』なんて云々言ってた割に夜の散歩では真新しい舗装された川沿いに蛍の群れにを見た。

自然も人も、割と順応していくものらしい。

私はうまく人とコミュニケーションを取れないと感じることが多々あって、特に家族に対してそんな風に強く思う。多分こういうのはみんなそうなんだと思うけど。

お節介をうざったく感じたり、恩着せがましい謝礼にイラついたり、足並み揃えて日常生活を送る一体感に息が詰まりそうになったり…。

自分の住んでいた九州の片田舎には、まだ男尊女卑が根強く残っていて時代錯誤もいい加減にしろという考えや風習がまだ古びずに個人を縛っている。

だけどそういうのを説き伏せるとかできなくて、そういう環境に何十年と身を置いてきた人が他所に行ってのうのうと暮らす自分の話に耳を傾けることはない。

葉っぱ同士が風になびいてこすれあう音がする、アスファルトは熱を持つけどどこか清々しいと思わせる夏、木漏れ日を感じながらまどろむ午後、ゆったりと流れる至極に思える時間。

田舎にはとてもいい雰囲気や自然や環境や空気感があるのに、男が男らしくあること・女が女らしく女のやるべきことをやることが当たり前とされている風習だけが嫌すぎて頭に焼き付いて離れない。

こんなのはもう終わりにしたい。

#日記 #雑記 #田舎

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