父へ。
今日は父の本命日だ。4年経ったのか。
思春期には父を一方的に嫌ってたな。汚い、臭いとかそういうことではない。ホルモンのバランスで女子は思春期に父親を避ける様にできてるって聞いたことがあるけど、同性だし、それはない。
母親がいつも父の文句を言ってたからかもしれない。「そうだ!そうだ!なんでお酒飲むと気が大きくなって、母親に当たるんだ!けしからん!」と思ってたな。
自分が中学の時、父が入院してたけど、全く見舞いに行かなかった。流石に母親に促されて行ったけど、何も話す事がなくて、ずーっと黙ってた。ジュースでも飲むかって、病気で入院してる方なのに、買いに行ってくれたな。
思い返してみると悪いことしたなと思う。小学校の時は漢字の小テストの問題を毎朝出してくれたし、学校や習い事の送り迎えしてくれたし、愛情を貰って育ててもらってたじゃないか。
自分がパースに留学する日、駅まで送ってくれて、振り返ってバイバイって言おうと思ったら、もう居なかった。なんだよ、結構ドライじゃねえかよ、って思ったけど、今考えると何か父にも寂しい気持ちがあって、最後まで見送れなかったのかもな。
背が高くて、歌が上手で、お酒が好きで、チャンねえも好きで、たまに映画に出たり、目立つこと、派手なことが好きだった父。
ある時、酔っ払った父に言われたことが子供ながらに衝撃的だった。自分ができたのは、想定外だったと。酔った勢いで作った子供だと。
想定内だろうが想定外だろうが、今となってはどちらでも構わない。産み育ててくれてありがとう。
心の中でそっと手を合わせています。
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