2023年カテゴリーの旅 2023.4.12
わたしは最近、ラノベデビューをした。
去年のわたしが聞いたら、鼻で笑うだろう。
ほんっと、失礼だぞ、去年のわたし。
そのラノベは転天なのだけれど、これがまぁ、いいんだ。
どれくらいいいかっていうと、数ページに1回は鳥肌が立つくらいにいい。
わたしは今まで、これを知らずに生きてきたのかと唖然としている。
そしてこの唖然はデジャヴだ。
最初の唖然は20歳のわたしが経験した。
伊坂幸太郎さんの重力ピエロを読んだとき。
とっても不純な動機で読み始めたの。
電車通勤中に本なんて読んでたらかっこいいのではないかしらんと思った20歳のわたし。
君はとてもナイスだった。
本を読むことに苦痛はなかったし、読書感想文は大得意だったけれど本を読んでワクワクしたり心打たれたりしたことはなかった。
重力ピエロを読むまでのわたしにとって読書はやらなきゃいけないことだった。
感想文を書くために読んでいたから、この場面は使えるなぁなどと読んでいた気がする。
いや、なんか話が逸れてきた。
今書きたいのはカテゴリーについて。
カテゴリーって怖い。
ここまで事細かに部屋分けされてたら他の部屋に行くのが面倒になってしまって特定のカテゴリーだけに触れて生きていくことになる。
わたしのような自己愛の強い人間なんか、隣の部屋のことを蔑んだりもしてしまったり。
去年までのわたしはほんとにそんな感じで。
でもね、よくよく考えたらカテゴリーなんてそもそもないものじゃない?
本とかアニメとかマンガとか映画とか音楽とか大きな枠はあるとわかりやすいけれど、それですら他の影響を受けずに独立しているものなんてないわけで。
自然だって繋がりがないものなんてないよね。
まして人が創った創作物に優劣をつけるなんておかしな話だ。
だからわたしは部屋の壁を叩き潰しあっちこっちをウロウロする。
だってわたし、じっとしていられないから。
深く愛するよりも浅く広く色んなものを見たい。
今はね。
明日のわたしはどう思っているかはわからない。
興味が赴くままに、わたしはカテゴリーを縦横無尽に駆け回る。
そう、わたしはカテゴリーの旅人。
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