記事一覧
家族の詩 2023.6.2
なにもいいたいことがない?
ちがう、そうじゃない。
だれかにいいたいことがないだけ。
わたしは、あなたにいいたいことがたくさんあるの。
だからいっしょに、ごはんをたべよう。
#詩 #マイワーク
ジャケ買いの詩 2023.6.3
ぼくはきみに出会った。
ある日の午後、突然に。
きみのことをなにも知らなかったから、ぼくはきみを知りたいと思った。
きみを知っていくのはとても怖かった。
きみを知っていくのはとてもきつかった。
きみを知っていくのはやめられなかった。
きみに出会った日、ぼくはきみに恋をした。
きみの全てに触れた日、ぼくはきみを愛しはじめた。
ぼくはまたきみに恋をして、またきみを愛しはじめたい。
#
ミューズの詩 2023.6.5
たとえきみが来てくれなくても、ぼくは毎日きみの家のドアをノックするよ。
たとえきみが顔を出してくれなくても、僕はそこできみの声や音を聴いて書くよ。
その音を聴いて、きみは顔を出す。
きみが好きなもの。
それは、僕が書く音。
きみの顔がみたいから、僕は毎日書くんだ。
できるだけごきげんに、時には真っ黒になりながら。
そんな僕に優しく微笑む、きみが好きだ。
#詩 #マイワーク
おもしろいの詩 2023.6.7
おもしろいは便利だ。
え、それ、おもしろいの?
うん、おもしろかったよ。
うーん、おもしろくなかったなぁ。
大抵の会話の中におもしろいはいる。
おもしろいさえいてくれたらなんとかなる感もある。
ぼくは確かに便利だよ。
おもしろいは言う。
でもね、ぼくでおわりにしないで。
ぼくでおわりはさみしいから。
おもしろくてもおもしろくなくても、ぼくでおわりにしないで。
そのさきまで、ぼ
ここではないどこかの詩 2023.6.9
ボディソープを詰め替えるときうまく切れなくて穴が小さくなること、あるよね。
わかる。ちょろちょろしか出てこなくてさ、ウケるよね。
手も目も離せないあの時間ってなんもできないじゃん?
うんうん。
なんか、めっちゃ贅沢じゃない?
わかる、わかる。これ、めっちゃ非効率~ってテンション上がるよね。
わざとじゃない偶然のミスってのがいいんだよねぇ。
そうそう。偶然ってほんといいよね。
#詩