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スギヒノキの祟りじゃ

今週末は花粉症がひどかった。目がかゆい、くしゃみが止まらない、鼻水が垂れる、のどもイガイガ、なんだか頭も重い気がする、やる気が出ない、ひたすら眠い、だらだら、やる気が出ないから酒を飲む、そしてまただらだら、そんな週末だった。どこまで花粉症の影響かわかりませんが。

「花粉症」という言葉がなかった太古の昔に生きていたら、この異常な不快感は何かの祟りのせいだと思ってお祓いしていたかも。

厚生労働省のサイトによると、日本でスギ花粉症が初めて報告されたのは1964年。他のネット情報だと、1950年代に植えたスギが大量に花粉を飛ばし始める70年代後半あたりからスギの花粉症患者が急増し始めたという。というわけで「太古の昔」には花粉症はなかったわけだが。

私自身が「花粉症」という言葉を認識したのは90年代だったように記憶しているが、80年代にはすでに「目がたまにかゆくなる」と親に訴えていた。今思えばあれが花粉症の始まりだったと思う。00年代前半、20代のときに、スギとヒノキの花粉症と診断を受けた。

肉眼では見えないものに翻弄され続けてきた人生だ。
コロナウイルスもそうだ。病気系はだいたいそう。

自宅から少し離れたところに、通ると嫌な気持ちになる道がある。ジョギングしていてみつけた道なのだが、その道に入るとえもいわれぬ不安に襲われる。後ろから誰かに刺されるんじゃないか、といった類の不安だ。日中だし、ごく普通の、他と変わらない住宅街なのに。最初は気のせいかと思ったが、何度通っても同様に心がザワザワとするので、その道は避けるようになった。

素人解釈だが、その道には特有の花粉か湿気(によるカビ?)か放射線か、何かそういう肉眼では見えないものが飛んでいるのではないかと思う。その可能性は大いにありそうだ。別の地域では、民家の床下から高い放射性物質が発見されたということがニュースになっていた。それでもその住人は健康被害を受けなかったそうだ。だからその道も、他の人には影響はないけれど、たまたま私の心身には向かない「何か」があるのかもしれない。そういう可能性、なくはない。うん、そうだ。たまたま向かないんだ。きっとそう。


「◯◯あたりの地域、行ったことあります?」
「ありますよ、何度も」
私がジョギングをやめて数年後のこと。昔から地域に住んでいる人と話していたら、あの道近辺の話題になった。
「あのあたり、私が子どものころは『呪われた地』と言われててね、過去に自殺者が出たり残虐な殺人事件が起きたりしてるんですよ」

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