【ルックバック感想】藤野は京本に負けてない
お疲れ様です。
2人組Vtuber「寒暖差」のなまえです。
映画『ルックバック』を観てきたので思ったことを書きます。
ネタバレあり!!!注意してね。
↓↓↓
漫画(絵)をめぐる、秀才と天才の物語です。
学校という狭い世界の中で、頂点だった主人公が
天才・京本の登場によってプライドを撃ち砕かれるシーン……
すきだ…………
自分は全然すごくなかった。
先天的な才能がそこそこあっただけ。
ちょっとの努力で、人並み以上の結果が出せてみただけ。
そんな経験ばっかりです。
すきなことをすきだからやっていたら、結構人より遠くまでこれた経験は私にもあり、それは誇りに思っています。
でも、そのほかは、あんまり達成感のない努力でぬるっと生きてきてしまったなあ。
今まで泣くほど悔しかったり、嬉しかったことってありますか?
藤野さんは、泣くほど悔しかったはず。
冒頭のシーンでは頭を抱えながら4コマを執筆していたので。
かっこいいなぁ。
「絵のうまさ」1点においては、京本さんが勝っていたかもしれない。
でも、ストーリーやキャラクター込みだったら?
藤野さんは、京本さんに負けてない。
学校に行きながら原稿を落とさず、連載を続ける力だってある。
ただ「やる」これがどんなに難しいか。
あなたの地頭だったら1日12時間勉強すれば東大にいけるよ!と言われても、実現できる人はそんなにいないんじゃないかな。1日12時間勉強って、
簡単じゃないから。
無為な時間を削れる人間ってそんなにいないと思います。
おもしろい漫画を描く力、読ませる力は藤野さんの方があったと思う。
編集さんにアシスタント募集の電話をしている時も、原稿作業をしながら荒のない受け答えをしていた。
仕事って人間力も大事だよね~。
秀才が努力する天才に負けるとは限らないね。
そういえば、一緒に観にいった友人が「ハッピーエンドじゃないのにハッピーエンドみたいな終わり方をしていた」と言っていたのが印象的でした。
人が亡くなってるもんね。そりゃハッピーじゃないよ。
ただ、2つの未来を見せてもらって、
京本さんが亡くなった未来、亡くならなかった未来、どちらも
お互いがお互いにとってかけがえのない存在になることが分かってよかったです。
作画的な意味でも、切磋琢磨する仲間がいる、という意味においても、
いちばんの友人がいるという意味でも。
2人が出会ったことでしか描けない漫画がある。
友人を失った人にしか描けない漫画もあるね。
そんな感じです。
終わります。
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