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映画「きみの色」

総合評価

75点

なんかそんなに期待してなかったんだが

 思ったより悪くなかったってのが全体的な評価です。やっぱり最後にライブシーンがあるのがその気持ちの底上げになってますね。

キャラクタデザインが今風でなくて

 なんかぽちゃぽちゃしてますねってのが序盤の感想。いや主人公だけじゃなくて全体的に。そのなかでバンドメンバーになる黒髪のこだけははっきりとコンセプトが違う。そりゃ目立ちますよね。

日常映画だけど非日常

 メインの舞台がキリスト教系の女子校なのか、日常を描いているのに周りはシスター、時折見せる祈りのシーンとか嘘ついたときにこれは〇〇だよ(なんて言ったか忘れた)という言葉等、日常であるが普通の日常とは離れた世界が描かれていてちょっと不思議な気分というか後ろめたい気分になった。

なんかPVで見た感じとだいぶ違うんだが

 と中盤まではバンド感一切なしで、どんな話でどこに向かっているのかというのがよくわからくてソワソワしながら見ていました。そして3人がしろねこ堂で突然顔を合わせることになりそのままバンド結成。いやいくらなんでも唐突で無理ありすぎだろとは思いましたが、書きたい話はその過程じゃないのでばっさりオミットしたのかな。時間は有限ですからね。ちょっとそこまでに至る描写が冗長な気もしました。

3人集まったらなんか話がアクセルしてきた?

 お前らバンド名はスーパーアイスなんとかとか言ってなかった?いつの間にか却下されてしろねこ堂になっていた。
 それよりも男の子(名前覚えてない)。どうしてテルミンに至ったんだ。たまたまそこにテルミンがあったのか?そんなことあるか?

2人は悩みを抱えたまま進んでいく

 主人公以外の2人は家族に秘密を抱えたままでいて、ああ、この物語は何か大きなことが起きてそれを克服するような話じゃなくて、子供から大人へ変わっていく間の悩み、いわゆるモラトリアムの期間を切り取ったお話しなのねと理解しました。

みんな意外と創作意欲あるね

 男の子が自分で曲を作ってみたいな事言い出して、黒髪も同意。
主人公もそこそこ乗り気でシスターのアドバイスも受けて割とすぐ出てきた鼻歌みたいな適当な歌から・・・

あんなアゲアゲソングになるとは思ってなかった。
あれはみんな踊り出しますよ。。。
だって楽しいもん。ちょっとシスターアクト感があった。

3人顔合わせた時から言いたかったが

お前絶対邪魔だろ!!!

 黒髪が作った曲に男の子がフレーズをちょい足し。そこで主人公は二人の色が絡まって別の綺麗な色に見えることに気がつく。これは初恋ですねぇ。

主人公の人が色で見えるってのは

 特殊な能力とかじゃなくて、とても感受性が強く普通の人の目に見える以上の情報を認識してしまう子くらいの感じなのかと思いました。話のなかで冒頭での説明とちょいちょい発言があって最後に直接会話する感じで全体のストーリーにはほぼほぼ絡んでない(けどタイトルに絡んでいる)のが意味あったのかな?とちょと疑問。企画段階ではいわゆるレインボーカラーに絡む話を作ろうとしてたのではないかとか思いながら見ていた。

話の〆をどうするかちょっと悩んだでしょ?

 とおもえるバレンタインコンサート後の数カット。
テルミンの音に合わせてバレエを踊る主人公、物語途中で自分の色は何色に見えるのと聞かれてわからないと答えていた話に答えが出たシーン。
 大学に合格して船で旅たつ男の子、それを見送る2人。モラトリアム期間が過ぎてみんな旅立っていく・・・ような話ですけどべつに永遠の別離でもなし。終わり方になやんで幾つかのやるべきシーンを矢継ぎ早に繋いだ感のラスト。なんだろうね。ちょっと締まらなかったと感じた。

最後のカットで何が起きたかよくわかんなかった

 エンドテロップ後にまさかのCパート。多分サイトに上げる曲の動画を撮るシーンの切り抜きだと思うんだが、最後のカットがどうなったかよくわからんかった。もう一回見に行くか。。。

※最後にトツ子がきみちゃんの手を握った模様(2回目にハロムビの補足ととともに確認)

山田監督の作家性ってなんだろう

 なんかモラトリアムからの変化、心の機微を描くところなのかな。まだ理解しきれていないかも。リズ青は円盤持ってるんだよな。北米版だけど。


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