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バージンロードが嫌いだ!(と大声で言う)

 バージンロード、という習慣がしっくり来ないなー、と思い始めたのが、いつごろだったかは憶えていませんが。

・新婦だけが …………………………………………①
・父親だけに連れられて歩き  ………………②
・一人で待つ新郎に引き渡される…………③

①どうして新婦だけが親の付き添いが必要なの? 新郎は誰の助けも借りずに一人で育ってきたの?
②どうして父親だけが新婦を連れて歩くの? 母親だって新婦を育ててきたのに?
③新婦が「父親から新郎にバトンタッチ」これ必要? 売買なの? ドナドナなの??

 Y字路にしようぜY字路に。上の2本の棒にあたる道から、新郎も新婦も両親(もちろん「存在する&希望する場合は」でいい)に付き添われて歩いて、途中で手を離して一人で歩いて、真ん中で合流して、縦棒にあたる道を二人で歩く形式にしようぜ。それなら認めてもいい。

 あと「ファーストバイト」。ウェディングケーキを、新郎と新婦がそれぞれ一口ずつ食べさせあう、あれ。これの意味を同僚の結婚式のアナウンスで知ったんですが、

「新郎から新婦へは『これからずっと、食べることに困らせませんよ』、新婦から新郎へは『これからずっと、美味しいごはんを作りますよ』という意味が込められています!」

……けっ!
(おめでたい席なので、あからさまに「ばっかじゃないの」みたいな顔をするのは控えました)

 マジで何なのこの風潮。いつの時代の神経を引きずってんの。現代女性の就労状況とかどうなってると思ってんの?
 家父長制かよ。良妻賢母かよ。「鶏に嫁入りしたら鶏に従い,犬に嫁入りしたら犬に従え」(中国のことわざです)かよ!



 ……って前から思ってたんですが、でもおおっぴらに言えなかったの。
 なぜなら、アラフォー独身でこういうこと言うと「自分が結婚できないからって難癖つけて」とか言われるんじゃないかって怖かったから。
 あと、自分でも「いざ自分が結婚するようなことがあったとしたら、マリッジハイで掌返してオーソドックスなイベント満載のウェディングパーティやりたくなったりするのかもしれない、その立場になってないんだから、自分は絶対にやらないとは断言できない」っていう懸念があったから。

 でも違いました。最近、結婚したんですが、婚約指輪も買わなかったし式もやりたくないし家計は折半だし、上記のようなあれこれに関しては相変わらず「けっ!」って思ってます。
 結婚指輪(これは利便性もあるので買った)選びに行ったときに、購入時の書類の「代表者」は性別を選べるチェックボックスがあったけど、パートナーの欄には性別チェックがなかった=異性を連れてくる前提になっていることにも「けっ!」って思ったしな。
 だから安心して、大声で言います。

 バージンロードが嫌いだ!

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