授乳の悩み!乳腺炎の対処法と予防
授乳にもようやく慣れてきたころ、
「なんだかおっぱいが痛い」
と体に不調を感じるママも少なくありません。
母乳育児をしていると、多くのママが経験するのが乳腺炎です。
産後3ヶ月以内、とく産後2~3週間によく見られるマイナートラブルの代表ともいえる乳腺炎ですが、
「乳腺炎には種類があるの?」
「どんな症状がある?」
「予防や対処法はあるのかな」
などわからないことも多いのではないでしょうか。
ここでは乳腺炎について詳しくご紹介します。
受診のタイミングについてもご紹介するので、参考にしてみてくださいね。
1.乳腺炎の種類
乳腺炎には
・急性
・慢性
の2種類があり、とくに症状が強く出るといわれているのが
・急性うっ滞性乳腺炎
・急性化膿性乳腺炎
の2種類です。
それぞれの違いについて見ていきましょう。
急性うっ滞性乳腺炎
急性うっ滞性乳腺炎は、母乳が乳腺内に溜まり乳腺が詰まってしまうことをいいます。
初産婦によく見られる乳腺炎といわれています。
治ったと思ったらまた症状があらわれるなど、何度も繰り返すという人も少なくありません。
急性化膿性乳腺炎
急性化膿性乳腺炎は、乳腺が詰まったことにより乳管から細菌に感染してしまうことをいいます。
細菌に感染することで炎症を起こし、乳房の痛みだけでなく高熱が出ることも珍しくありません。
初産婦だけでなく、経産婦にもよく見られる乳腺炎です。
乳腺炎の症状
乳腺炎の主な症状は、
・乳房の熱感
・痛み
・腫れ
・発熱
・風邪のような倦怠感
などが見られます。
症状は個人差がありますが、乳房の痛みや腫れは多くの人が感じる症状です。
2.乳腺炎になりかけの時の症状
乳腺炎になってしまう前に気づくことができれば、早めの対処ができますね。
乳腺炎になりかけの症状としては、
・乳房のハリ感が取れない
・乳房が硬くなっている
・押すと痛い
などが挙げられます。
また母乳の出が悪くなるため、赤ちゃんの飲みが悪くなることも。
母乳の出が悪いので、赤ちゃんが怒って乳首をすぐに離したり噛んだりするケースもあるようです。
乳腺炎の時の対処法
乳腺炎になってしまうと、授乳をするのもしないのも辛く、できるだけ早く対処したいと思うことでしょう。
ここでは乳腺炎の対処法についてご紹介します。
いつもより授乳回数を増やす
乳腺炎で痛みが強いと、授乳するのもためらってしまいますよね。
しかしここで授乳をやめると、乳腺炎がさらに悪化してしまうことも。
乳腺炎になったら、赤ちゃんにしっかりおっぱいを吸ってもらうのが、改善への一番の近道なんです。
いつもよりも授乳回数を増やし、赤ちゃんに頻繁に吸ってもらうようにしましょう。
夜間の授乳を増やしたり、搾乳をして母乳を出したりするのもおすすめです。
乳輪マッサージを行う
乳腺炎になると母乳の出が悪くなってしまいます。
赤ちゃんにたくさん吸ってもらおうと思っても、出が悪いと赤ちゃんが飲みたがらないこともあります。
授乳をする前に乳輪や乳首をマッサージして柔らかくすることで、母乳の出を促すことができますよ。
とくに乳輪の下部分が硬くなりやすいので、よくほぐしてあげてくださいね。
授乳体勢を変える
いつも同じ姿勢で授乳をしていると、同じところが詰まりやすくなります。
横抱っこばかりで授乳をしている場合、縦抱っこや添い乳での授乳を試してみてください。
授乳の姿勢を変えて角度を変えることで、赤ちゃんの吸う向きが変わって母乳の詰まりが改善されやすくなります。
3.病院や助産院に行くタイミング
「乳腺炎になったかも」と思ってからどのくらいで受診すればいいのか、受診のタイミングを迷うという人もいるでしょう。
受診のタイミングは、
・24時間以上、痛みや腫れが引かない
・高熱がある
・赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれない
などが見られたら、早めに受診することをおすすめします。
24時間待たなくても「辛いな」と感じたら、まずは電話などで相談してみるといいでしょう。
4.乳腺炎の予防
できれば乳腺炎にはなりたくない、と思っているママも多いはず。
ここでは乳腺炎の予防について見ていきましょう。
授乳間隔を開けない
乳腺炎の対策として有効なのは、やっぱり授乳間隔を開けないということ。
乳腺炎は母乳がたくさん作られているのに排出できないことで起こるため、赤ちゃんに飲んでもらったり搾乳したりすることで予防できます。
とくに乳腺炎になりやすい産後3ヶ月頃までは、3~4時間に1度の授乳を意識してみてくださいね。
栄養バランスに気を付ける
栄養バランスの良い食事を摂ることも、乳腺炎予防に役立ちます。
といっても、過剰に甘いものや脂っこいものを食べないという程度でOK。
また母乳の8~9割は水分でできているため、水分部族になると乳腺が詰まりやすくなります。
授乳中はいつもよりも多く水分を摂ることで、乳腺炎の予防になりますよ。
5.まとめ
一度乳腺炎になってしまうと、体調が戻るまでにしばらくかかってしまうこともあるため、できればなりたくないですよね。
乳腺炎にならないように予防に努め、不安なことがあったら早めに助産師や医師に相談することをおすすめします。
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