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今日の1枚は、これ! 荒井由実 / 『ミスリム』

荒井由実は日本のシンガーソングライター。松任谷正隆と結婚して、現在は松任谷由実として活躍している。

アルバム「ミスリム」は、彼女の2枚目のオリジナルアルバム。タイトルは、「MISS SLIM」の造語。

東京港区に文化人が集まるサロン的存在だったイタリアンレストラン「キャンティ」という場所があった。荒井由実は中学生時代から、そこに出入りしていた。のちにこのレストランに集まっていたアーティストによってアルファレコードが生まれ、設立者の村井邦彦の勧めで、荒井由実はデビューすることになる。ジャケット写真は、まさにそのイタリアンレストラン「キャンティ」の創業者・川添浩史の自宅で撮影されたもの。グランドピアノは、夫人のもの。ちなみに「キャンティ」の夫人は、サンローランの代理人もしていて、ジャケットで荒井由実が着ているのもサンローランのドレスである。

荒井由実のノスタルジックなメロディが光る一枚。さらにこのアルバムは単なる弾き語りに終わらず、どの楽曲も素晴らしいアレンジで表現されている。プロデューサーは、松任谷正隆。彼が鍵盤を弾き、荒井由実は歌に専念したという。他にもドラム林立夫(井上陽水のアルバム『氷の世界』、荒井由実の『ひこうき雲』、大瀧詠一の『NIAGARA MOON』『A LONG VACATION』に参加)、ベース細野晴臣、エレクトリック・ギター鈴木茂(元はっぴいえんど)、アコースティック・ギター吉川忠英(アコースティックギターの第一人者として、松任谷由実のほか、大滝詠一・中島みゆき・福山雅治・夏川りみ・加山雄三・Chageなどのニューミュージック系のアーティストを中心に数多くのレコーディングやコンサートに参加)、コーラスSugar Babe、吉田美奈子、山下達郎、鈴木顕子(のちの矢野顕子)、大貫妙子という恐ろしいメンバーが参加。

誰もが知ってる「やさしさに包まれたなら」他、実在のレストラン名が歌われる「海を見ていた午後」など、A面は今でも歌い継がれる荒井由実の代表曲ばかり。B面はさらにアレンジに凝った作品が並ぶ。歴史的名盤という言葉があるが、まさにこのアルバムは、そうだと思う。何度も何度も繰り返し、聴き続けたい作品だ。

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