「他人からどう見られたいか」だけで終わる人生なんて。
長いこと、親や先生、友人など、「他者からの反応」だけをモチベーションに生きてきたことを、私はここに暴露する。
褒められたい。
よりよく思われたい。
それが、いや、それだけが、ずっと、
私を突き動かす原動力だった。
もちろん、「すごいね」「さすが!」と言われることは嬉しかった。他の人と比較されながら持ち上げられると、私のなかの自己肯定感はぐんぐん育まれていった。
しかし、こうしたことを続けても、幸せにはなれないと気付いてしまったのである。
周りからの注目をさらに浴びるために、新しいことを追い求めることに必死になる。
自分は二の次で、周りの人みんなに目を配り、全員が楽しめるように心を配る。
「わたしは、誰のための人生を生きているのだろう?」
気付いたら、そんなことばかり考えるようになった。
「他者」が価値基準だと、自分の行動が抑制され、ついには自分を見失ってしまうのだということに、ようやく気付いたのである。
これを「他人軸」などと言うらしいということも、本に書いてあった。
褒め言葉も、批判の声も、言葉そのままに、受け止めなくてよいのだと。
「常識」とは、自分のことが正しいと信じることであるのだと。
それが、「自分軸で生きる」ということ。
そりゃあ、そうか。
「他人からどう見られたいか」だけで終わる人生なんて、勿体ないに決まってる。
そう言い聞かせながら、「自分の気持ち」に正直に、生きていく練習を続ける私。
photo:kumikoさん
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