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SixTONESは、遠かった。だから

好きなことを仕事にする
仕事を通して、心からの笑顔やきれいな涙があふれる
自分の仕事を通して、たくさんの人を幸せにすることができる

アイドルってものは、まさにそれを体現している
浮ついた心で推していたこれまでの自分を思うと、恥ずかしくなるくらいの思いだ


2023年の運をすべて使い果たしたかもしれない

丸ノ内線に乗って帰路についている。
ジャニーズ所属のグループ、SixTONESの東京ドームツアーのチケットが奇跡的に当たり、私と同じ1歳の子どものママ友と一緒に参戦してきた。


ジャニーズのコンサートなんて、今まで行ったことがない。
二十歳そこそこの頃、KPOPにハマっていた頃に何度かライブには行ったことがあったが、実に10年ぶりくらいのライブなのだ。

身分証明書と、スマホと、ファンクラブの会員証と、双眼鏡にペンライト。
リュックをパンパンにさせながら、初めての経験を前にどんな心境でいればいいか分からず、ただ落ち着かない状態だったのは確かだ。


時代は、ずいぶんとファンに優しくなったと思う。
スマホやパソコンを開けばいつだって、憧れの人が楽しげに話す姿も、華麗にパフォーマンスを魅せる姿も、限りなくプライベートに近いようなオフの姿でさえ手元で堪能することができる。
新聞のテレビ欄を必死に追っかけて切り抜きをしたり、テレビの前で待機してリアルタイムで録画ボタンを押す、そんな不便な時代は遠い過去になった。

だからこそ、直接この目で彼らを見るのがいったいどういうことなのか想像ができなかったのだ。
限りなくリアルに近く、ある意味身近になった彼らが本当に同じ空間に立つということは、どんな体験なのか。
そもそも、彼らは本当に存在しているのか。
彼らと時と場を共有したあとの自分は、いったいなにを思うのか。


開演前からバカテンション上がる

自分たちの席に着き、ステージのセットを見回す。
ゴツゴツとした岩のセットに、「SixTONES」の文字型のライトがデカデカと突き刺さっていて、モアイ像のような顔の形をした巨大な岩が6つ装飾としてあしらわれている。
さながらディズニーランド……


開演30分前くらいには席についたが、会場の世界観と観客の熱気にボーっとしてくる。
見渡す限り人であふれていたから、実際酸欠っぽかったのかもしれないけど。

ここに、彼らが来る。
あと20分で……あと10分で……あと3分で……

数分後の展開に胸踊らせていると、突然すべてのライトが落とされた。
心臓が、痛かった。


圧倒的だった

てっきりただの装飾だと思いこんでいたなんちゃってモアイたちから現れた6人。
弾ける火薬、注がれる歓声、色とりどりの光たち。
YouTubeで気軽に見ていた世界の中に、今私も存在している。
画面を介さないと、ものすごく近く、遠い。

眼の前でおこなわれている出来事を、理解できなかった。


アイドルってほんとにすごい。
SixTONESって、めちゃくちゃかっこいい。
ステージに立ち、ファンに手をふる彼らに、こちらも全力で手を振り返した。

すべてを奪われた。
他のことを考える余裕はなかった。
釘付けだった。

仕事人としての彼らの次元の高さをまざまだと見せつけられたような気もした。
歌も、ダンスも、表情も、目線も、指先の繊細な動きさえからも目が離せない。
圧倒的だった。

次はどんな展開が待っているんだろう。
これからどんな世界に連れて行ってくれるんだろう。

数秒単位で訪れる驚きと胸の高まり。
「しんどい、もうしんどい」
幸せな気持ちでこの言葉が出てくることって、めったにない。


アイドルになりたい

は?と思わせて申し訳ない。
ちょっとインパクトありすぎる見出しにしちゃだたけど、語弊しかないので聞いてほしい。


彼らはすごかった。
見ている者すべてを魅了し、わけがわからなくなるほどの勢いで取り込んでいった。
明日のことも、その先のことも見えなくなるくらいに。

私がライブ直後に残したツイートだ。
そしてこれを書いたあと、もう一つ感じたことがある。

こんな仕事をする人に私もなりたい

他には代えられないような体験を提供できる人になりたい。
すべてを忘れさせるくらいの感動と身震いするような熱狂をつくりだせる人に。

文章でも、きっと同じことができると思う。
読む前と読んだ後で、世界が変わってしまうくらいの文章を、書く。
私にしか書けない文章で、小さくても世界を変えてやる。
世界に爪痕を残してやる。


なんかこんな感じのことを書きたかったわけではないんだけど、というかもっと書くべきことはあるんだけど(高地くんがジープ運転してたこととか、北斗くんにファンサもらった疑惑とか、最後のジェシーの涙とか、まさかまさかのX-JAPANのYOSHIKIさんがサプライズ登場したこととか)。
今の気持ちだけ、そっと残しておこうと思う。

幸せな時間だった。
ただ楽しいだけじゃなく、こんなふうにエナジャイズされるなんて。

私が彼らのように誰かの世界を変えられるような仕事ができるようになったとき、もう一度彼らのパフォーマンスをこの身にぶつけたいと思う。
そしてそのときには、今よりもう少しだけ、彼らを近く感じられるようになっていたらいいな、なんて。


ほんとに生きててよかったし、これからも生きていくのが楽しみだ。

SixTONESのみなさま、今日はゆっくり休んで、明日からもたくさんのひとを笑顔にしてくださいね。
こんな感じのnoteにするつもりはなかったんだけど、今日はこんなところで。

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