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アルゼンチンの結婚事情

しあわせ婚ナビゲーター仲人の舘です。
アルゼンチンの初婚平均年齢は24.6歳。
日本の初婚平均年齢30.4歳と比べても、婚期が早いことがわかります。
婚期が早いのと同時に、アルゼンチンは離婚大国でもあります。

2018年のデータでは、首都ブエノスアイレスにおける年間の離婚総数は8217組で、同年の結婚総数が1万511組なので、なんと約8割に相当します。
2015年8月に導入された通称「Divorcio Express(スピード離婚制度)」が離婚をしやすい状況をもたらしています。
これまで長期間かかった煩わしい離婚手続きを短期間・低コストで行えるようになりました。
導入後の2年間で、離婚率が41%も増加しています。

もちろん子供がいて離婚するケースも多いですが、アルゼンチンでは夫婦が離婚したとしても、それぞれ親子の関係は変わらないように最大限に配慮されることが一般的です。
離婚後の子どもは、平日は母親と、週末は父親と過ごすなどして生活していきます。
親は、離婚後も変わらない愛情を子どもに与えます。
新しいパートナーができると、その新しいパートナー側の親族も分け隔てなく子どもを家族として迎え入れる文化があります。
離婚後も変わらず、子どもとの絆を守れることは、離婚を決断させるうえで大きな後押しとなります。
また子どもも、親が別れた後もこれまで通りに周囲から愛してもらえるとわかっており、それは大きな安心材料となるでしょう。

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