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「おからを健康のプラットフォームへ」OKARAT山内康平さんが抱く健康産業への熱い想いとは

食を軸に夢を追いかける方へインタビューをする連載マガジン「ユメゴハン」。

今回は、おからを使った健康食品ブランド『OKARAT』を開発・販売している株式会社オカラテクノロジズ代表の山内康平さんにお話を伺いました。

スポーツトレーナー、商社マン、起業家という異色のキャリアを歩まれている山内さん。今回はそんな山内さんに、若くして起業された経緯やOKARATへ込められた想いをお話いただきました。

「おからで人を幸せにしたい」株式会社オカラテクノロジズを創業

──  山内さんのこれまでのご経歴と現在やられていることを教えてください。

大学時代にアルバイトとしてトレーナーを4年間やっていて、そのときに健康産業の魅力に強く惹かれました。「人を健康にしたい」という想いが生まれ、就職活動をする際トレーナーの道も考えたのですが、「トレーナーになったら、人生で何人を幸せにできるだろうか」と思ったんですね。

自分なりに計算をしてみたら、定年まで働いて大体7,000人くらいという結論に至りました。そのとき、正直少ないなと思ってしまったんです。もっと多くの人を健康にできる仕事はなんだろうと考えた結果、食品を通して人を健康にしたいと思い食品商社に入社しました。

その後、2021年6月に株式会社オカラテクノロジズを創業し、OKARATというおから食品ブランドを立ち上げました。2023年には株式会社ゴリラマウンテンという変わった名前の会社を立ち上げ、シェアハウスやサウナの運営などもやっていますね。

──  株式会社オカラテクノロジズでは主にどのような事業をやられているのでしょうか。

「おからのリデザインを通して、人と地球の健康を当たり前に。」をミッションに、大きく2つの事業を行なっています。

1つはおからを使った健康食品の商品開発を行い、お客様に販売することで健康を届ける事業です。もう1つは、お豆腐屋さんから産業廃棄物として捨てられてしまうおからを回収するフローを作り、フードロスの削減を目指しています。

インフルエンサーさんとのコラボにも注力していて、最近は腸活ざっきーさんと一緒に商品開発をしています。簡単に作れるレシピで腸活を手軽に始めてほしいという想いで、「パーフェクトおからミックス」を開発しました。

蒸しパン、パンケーキ、カップケーキなどいろんなメニューが作れるので、ぜひSNSのレシピ動画を真似して作ってみてもらえたら嬉しいです。

▼パーフェクトおからミックスに関する情報はこちら

有名実業家へのプレゼンをきっかけに、捨てたシリコンバレー行きチケット

──  20代で起業されたきっかけは何だったのでしょうか。

映画『スティーブ・ジョブズ』を観て、「起業って楽しそうだな」と思ったのがきっかけでした。

実際に起業家の話を聞いてみたいと思い、100名以上の起業家の方とお話をさせていただきました。SNSでDMを送ったり、書籍の巻末にある著者のメールアドレスにメールを送ったりと、さまざまな手段でアプローチしましたね。皆さん意外とやらないと思いますが、著者のメールアドレスって実はちゃんと届くんですよ。

──  すごい行動力ですね!「おから」で起業をしようと思ったのはなぜでしょうか?

実は最初からおからのアイデアがあったわけではなく、ある有名実業家にお会いしたことがきっかけでした。多くの起業家さんにお会いする中で、「この人に会ってみて」と紹介されたのが、誰もが知っている実業家であり投資家の有名な方だったんです。

健康系のアプリやフードロスなどのサービス案をいくつか提案したところ、「フードロス×健康のアイデアが良いね。おからが合うんじゃない?」と助言してくださったのが、OKARAT誕生のきっかけでした。

実は当時、「シリコンバレーで事業を起こそう」と思って、シリコンバレー行きのチケットも手に入れている状況だったんです。ですがこのタイミングでおから事業を立ち上げることを即決しないとチャンスを逃すと思い、その日にシリコンバレーのチケットは捨てることにしました。

「人生が変わりました」お客様も自分も幸せにできる健康産業

──  会社を経営される中で、やりがいを感じる瞬間はどんなときでしょうか?

「おからによって人を健康に幸せにしたい」という想いでやっているので、お客様のためになったという実感が持てるときですね。店舗でお客様が「これはまさに探し求めていた商品だ」「すごく美味しい!」などと言ってもらえたときはやりがいを感じます。

一方、通販で買ってもらえたお客様の反応を直接見れる機会は少ないため、商品開発や改善に活かすためにも電話やZoomでヒアリングさせていただいています。

特に印象的だったのは、糖尿病と更年期障害を同時に患ってしまったお客様が、OKARATの商品を主食として食べた結果、糖尿病も更年期障害も解決して「人生が変わった」と言ってもらえたこと。お客様の健康を実現できたと感じてとても嬉しかったです。

健康は生きている人全員にとって大事なことだと思うんです。社会人になって体調を崩したり、うつ病になったりしてしまう人も多いですが、身体が健康じゃないと幸せを感じられないし、美しい景色も美しく見えないというか。

僕自身、トレーナー時代に筋肉がついて身体が強くなり、自信を持てるようになった経験があります。自分自身が健康産業に関わることで健康に、そして幸せになれたという成功体験を持っているからこそ、それを多くの人に広めたい想いがあります。

──  今後の目標やビジョンを教えてください。

病気、運動不足、腸活、美容など……。健康の悩みは無限に存在すると思います。OKARATは、「おからでお客様を幸せにする」を軸にさまざまな悩みを解決する商品を作って、「おからの屋根の下でみんなが健康になるプラットフォーム」を実現したいです。

株式会社ゴリラマウンテンには、「人生を面白く」というビジョンがあるんですが、目標はあえて固めていないんです。実は一昨日までモンゴルに行っていたんですが、海外を軸にクリエイティブなことをやっていき、日本人に勇気を与えたいと考えています。

OKARATの事業が身体の健康を目指すもので、ゴリラマウンテンの事業が目指すのは心の健康といえるかもしれません。

占いで起業を決めるノリで良い⁉ ️20代で挑戦することの意味

──  最後に、食を軸に挑戦をしていきたい若者へアドバイスがあればお願いします。

ぶっちゃけ20代は、失敗しようが時間はたっぷりとあると思うんです。このインタビューの前にちょうど占いに行ってきたんですが、もはや占いで起業を決めるくらいのノリで良いと思っています(笑)失敗してもまたやり直せば大丈夫。

さらに、起業経験がある人は会社員としてもめちゃくちゃ強いと思います。もし会社員に戻るとしても、社長の気持ちや視点がわかることが強みになる。起業すると辛いことや大変なこともありますが、「優秀な人材とは辛い経験をしたことがある人だ」というGoogleの研究結果もあります。

年齢を重ねていくと家族など守るべきものも増えていくと思いますが、20代は身軽にチャレンジができて、それらがすべて良い経験になる。「失敗すら資産」だと思うので、勢いで挑戦してみるのもおすすめですよ。

──  「失敗すら資産」。そう考えるととても勇気が湧いてきますね。山内さん、本日は熱い想いを聞かせていただきありがとうございました!

▼OKARAT サイト・SNS


インタビュー:なこてん朝川真帆
執筆:なこてん

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