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「一番頭のいい女と一番頭の悪い男が同じくらいだと聞くぞ」昭和一桁生まれ

女性の参政権が認められたのは昭和21年(1946年)だそうですから、昭和4年生まれの父は当時17歳。子供の頃には「一番頭のいい女と一番頭の悪い男が、ちょうど同じくらいの賢さだ」と聞かされて育ったと言いますから、女性の政治参加には驚きがあったかもしれません。

私がその話を聞いたのは小学生の時で、子供ながら「ずいぶん乱暴な仮説だ」と思ったことを覚えています。「100点を取る女の子と0点の男の子が、同じなわけないじゃない」と言い返すと、「そうなんだが…とにかくそう教えられた。それが戦前の教育だ」と父の声は小さくなりました。

昔は「男女七歳にして席を同じうせず」と言われ、テストも偏差値もなく、数値で比較する術もなかっただけのこと。現代では優秀さは性差ではなく、個体差だと皆知っています。それでも、女性やマイノリティの社会進出を阻む「ガラスの天井」はあるし、さまざまなハラスメントも存在する。

「優位に立ちたい」というのは生物の本能なのでしょうが、本当に頭のいい人はむやみに他人を攻撃したりハラスメントを繰り返して自己肯定感をあげたりしないんだろうな、ということだけは女の私にも分かります。

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