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ジュエリーは必要ない

専門学校で受けた
ユニバーサルデザインの
授業のことを思い出していた。

ユニバーサルデザインとは
年齢や性別、身体状態などに関わらず
誰でも利用しやすいように作られた
全ての人のためのデザインのこと。

例えば身近なものだと
市販のシャンプーのボトルには
上の押すところや
ボトル本体の横にギザギザがあって
コンディショナーにはついていない
目をつぶっていても
区別できるようにデザインされている。

その授業で
「ジュエリーは必要ないもの」と
先生に言われたのだ。

ユニバーサルデザインは
とてつもなく優しい
そして世の中に必要な
素晴らしいデザインだと思う。

当時は言い返す言葉も
思いつかず
ジュエリーデザインを勉強していることを
意味がないと言われている気がして
悔しい気持ちになった。

確かに
人によっては
生きていくのには
あってもなくても
いいものかもしれない。

けれど
身につけるものは
目に見えない方法で
人を勇気づけたり
気分を上げてくれたり
辛い時にはなぐさめになったり
お守りのように支えてくれると
私は思っている。

就職のお祝いに
母からもらった
パールのピアスは
冠婚葬祭にも使えると
私のことを考えて
選んでくれたもの。
その愛を感じれば
辛い時も心が落ち着く。

自分用に購入した
お気に入りの
ダイヤのネックレスは
私の気分を穏やかに上げてくれて
優しい気持ちでいられる。

いや、反論なんて
しなくて良かったのだ。

価値観は人それぞれなのだし

この世に生きる全ての人のように
「必要ないもの」は
そもそもこの世には
生まれてはこないのだから。


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