幸福なラザロ レビュー(ラザロは幸福だったのか?)

タイトルとジャケ写のパンチ力に好奇心を刺激された本作、観てみました。
予告編とあらすじは確認してから鑑賞。

感想ですが、不思議な作品でした。
独特な空気感の作品で引き込まれました。
映像の美しさ、四隅をカットした画角、ラザロの曇りひとつない純粋さと無垢な瞳などにより不思議な感覚へ誘われました。

ファンタジーっぽさあり、リアリティーあり、タイムトラベル感ありと盛り沢山。

幸福なラザロということでいくとどこがやねんという感想になります(笑)

ただ、色々調べると宗教的な話だったり幸福の意味を考えさせられたりと複雑に入り組んだ物語で深い作品だなという印象です。

搾取される側から抜け出すことの難しさ、自由と不自由の幸福論、純真無垢が常に正しいとは限らない、輪廻転生。
非常に多くのトピックが盛り込まれた作品でした。

結構夢中で観ててあっという間でした。
宗教色強い作品のようなので、キリスト教に詳しい人にはもっと刺さる気がします。

気になった方は是非。

以上、『幸福なラザロ』レビューでした。

87点。


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