WAVES(ウェイブス) レビュー(不思議な気持ちに誘う波)

予告編からものすごく楽しみにしてた本作、観てきました。

感想としては、オシャレなミュージックビデオのふりして感情をえぐってくる不思議な作品でした。

というのも、ただ観てると「映像と音楽オシャレだなー、でも、なんだこれ?」っていう。
つかみどころがない感じ。
途中まではそんな気持ちで鑑賞。

テーマに気づいてから理解が進みました。

テーマは『愛を持って生きろ!憎しみダメ🙅‍♂️」

これです。

思い返すと、このテーマがことごとく登場してました。

宗教と絡めてある感じなので、日本人としては入ってきづらい…。

このテーマを念頭に観ると、愛を持った行動は良い結果となり、憎しみを持った行動は悪い結果となるという描かれ方になっていることに気づきます。

ここからはスッキリ。

全体を振り返ると、出てくる男はほぼ悪いことをする人ばかりなのに、なぜか憎めないという不思議な感覚。

愛からくるスパルタをする男、プレッシャーに追い込まれてつぶれた若者、過去の過ちを後悔する末期の孤独な男。
やったことは悪いことなのに完全に悪い人とは思えないという。

前半は高校生タイラー、後半はその妹エミリーという感じで物語が分かれているので飽きずに観れます。

タイラーの物語はスポーツエリートにはよくある話。
最後の行動以外。
これが思ってたのと違ってビックリ。
そうくるかと。

エミリーの物語は辛い部分が多かったものの愛に救われたという感じ。

家族内での感情の衝突のシーンはグッとくるものがありました。
お母さんの立ち位置含めて。

結末はテーマ通りの展開で納得。

あとは、映像の作りがお洒落だったもののポケモンチカチカ問題感ありな感じだった(笑)のと音楽が素晴らしかったという印象。

俳優陣の演技は文句なしに素晴らしかったです。
感情表現が抜群で引き込まれました。
何度も涙腺をやられました。

長くなりましたが、

『愛を持って生きろ!憎しみダメ🙅‍♂️」

このテーマに気づけるかどうかで評価が変わる作品のような気がします。

家族もの好きはエモーショナルな演技にやられます。

気になった方は是非。

以上、「WAVES/ウェイブス」レビューでした。

92点。

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