トゥルーマン・ショー レビュー(作られた世界で生きていると気づいた男の絶望からの逃亡記)

リアリティーショーの問題がピックアップされる中で紹介されていた作品だったので観てみました。

リアリティーショーがリアルだった話です。

感想としては、サラッと終わるコメディー的な印象とショーという作られた世界に生きていることに気づいた絶望を感じました。

というのも、なんでこのリアリティーショーが行われているのかという背景、番組監督の作品への思いといったバックグラウンドの説明が一切ありません。
なのでサラッとしていました。
重い話はありません。
なぜジム・キャリーが選ばれたのかも言及無し。
一方で、ジム・キャリーが現実に気づいてからの絶望と脱出への切望は鬼気迫るものがあり、素晴らしかったです。

昨今のリアリティーショーの問題点である視聴者によるバッシング等の演出は無く、外の世界に逃げたいジムと防ぎたい番組側の追いかけっこという構図。

自分以外のものが演出されたものだということに気づいてからの描写は気持ち悪さとあまりの不自然さが笑えるという感じ。

リアリティーショーへの問題提起等は無く、普通のエンタメ作品でした(1998年の作品で現代のようなSNSの問題は無かったので、当然と言えば当然)。

まとめると、ドタバタコメディーあり、ジムの熱演ありという作品でした。

気になった方は是非。

以上、「トゥルーマン・ショー」レビューでした。

85点。


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