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4月上旬のりんご畑では枝と向き合う

りんごの収穫が終わるのが大体12月中旬。雪の中でもっと熟させる農家さんもいらっしゃいますが、大半の農家さんはそのくらいには終えます。収穫の時期は8〜12月と、品種によって様々です。

そのあと農家さんは冬に何をしているのか。個別にクライアントを抱えている農家さんは「発送作業」に追われていたりしています。

それも終わると、そろそろ「剪定」の時期。畑の大きさにもよるでしょうが、1月くらいにはスタートするようです。農薬散布を始める4月中旬までには終わらせておくのが大事らしいです。ただ、「花が咲くまでに」と、5月上旬までに頑張るタイプの人もいるようです。

ということで、私も剪定してきました。

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10年生(りんごの樹齢を呼ぶ時、◯年生と言います)くらいの「千雪(ちゆき)」。可愛い名前。

このくらいの年数が経っている木の選定は難易度が高いとのこと。30〜40年生くらいになってくると、もう木の形が決まっていて、あまり悩まなくても切ることができるそうです。

とはいえ、りんごを触り始めて2年目の私。何を相手にしても悩むばかり。でも、やるしかありません。

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長い柄のノコギリで、ザクザクいきます。「切る枝を決めるのではなく、残す枝を決める。」と教えられました。数年後に残っていくであろう姿を見つつ、今年ちゃんと収穫できるように枝を決めていく。そのスキルを身につけるのが、りんご農家になるにための最重要課題となっています。写真のこの木は、まだざっくりなのでもう少しハサミ入れないとな…

ただ、最近は高い剪定技術がなくても問題ない栽培方法も出てきています。必要なことだなと思います。自分は何を大切にしたいのか、ということを自分で決めればいいだけかなと。

ちなみに剪定は切って終わりではありません。たくさん枝が落ちてますので、枝たちを拾って燃やす作業もあります。

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集めて積むとこんな感じに。まるで鳥の巣のようです。もっと高く積めば、本当に巣になりそうですね。今回はちょっと時間がないのでそこまでできませんが、やってはみたいです。

ただこれだと隙間が多く、とても燃やしにくい。さらにカットしていきます。その時はこんなハサミを使います。

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4,5cmくらいまでカット可能です。怖い。ホームセンターで5000円くらいですね。青森のホームセンターには「りんごの剪定コーナー」が特設であったりするので探すのが楽です。便利〜。

このハサミを使い、なるべく「平面」にしていきます。3Dのものをどんどん2Dにしていく感じです。

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で、こんな感じ。1時間くらいかかりました。ムキムキになりそうですね。

まだまだ片付けは終わっていないので、引き続き筋肉痛と闘いながら頑張ります。

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