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剪定がすき。

木をじーっと見つめて、どの枝に頑張ってもらうかを決める。で、その枝にあんまりいい影響を与えない周辺の枝をザクザク切る。

植物がパワーを使うのには、2つの方向性があるらしい。「成長作用」と「生殖作用」。自分がガンガン伸びていくのか、美味しい実をならせて種を残すか。

「成長」にパワーを使いがちな枝には、美味しい実はなりにくい。なので、去年1年で伸びた新梢(しんしょう)、特にながーく伸びた枝につく実は、基本的には美味しくない。そんな美味しくない実は、6月ころにおこなう「実すぐり」という作業で全て取ってしまいます。

一方、ここ1年で伸びた新しい枝なのにも関わらず、あまりにも長さが短い場合もあります。そんな弱っている枝を思い切って切ると、別の箇所から元気な枝が出てきてくれる。(らしい)

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2年くらい作業してきた数少ない経験と知識で頭をフル回転させながら、ノコギリとハサミで切っていってます。

だいたい2時間で5本くらい。それ以上やると疲れちゃう。

あまり長い時間、畑にはいないようにしています。それでもできる方法を探したいのです。

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師匠からは、「とりあえず今年はアレコレ言わないから、どんどん切ってみなさい。」と言われました。「秋になれば実がなって、自分の切った箇所の何が良くて何がダメだったかがわかるから。」って。答え合わせは半年後。


なんとか半分弱くらいは終わりました。今週でもう少し進めて、別の畑にまずは取り掛かります。「素人に畑を触らせたくない。」という方もいます。その気持ちはもっともです。

でも私は、ウンウン考えて剪定する工程も、色んな方に体験してもらいたいなぁと考えています。自分が切った木にどんな実がなるのか、夏、秋にまた畑に来てもらって見てもらいたい。

その木から取ったりんごの味は格別なんじゃないかなぁ。

それが可能な場所を、作っていく予定です。まだ準備中ですが。

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