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紙が好き

本を読むなら、紙の本がいい。

読めるものなら、全て紙の本で読みたい。

たまにU-NEXT内で本を購入して読むことがあるけれど、読み終わるたびにどうしても「紙で読みたかった」と思う。

もちろん電子書籍は便利だ。
いつでも読めるし、買いたい本をすぐに買える。
それに、スペースを取らない。
すごく便利だ。

でもなんだか、読み終わった後の読了感が物足りない。
紙の本で読んだ時に比べて圧倒的に足りない。
だから、読んだ気がしない。
確かに内容は頭に入ってるし、感想も浮かんでるのだけど、それとは別に、こう、釈然としない何かが残る。

紙の本を読んでいて、例えばどこかの場面を読み返したい時、特にページ数を覚えているわけじゃないのに、すぐに見つけ出すことができる。
きっと、紙をめくった感覚とか、残りのページ数とか、その時の本のインクの微量の匂いとか、そう言ったちょっとした感覚がすぐに蘇ってくるからだと思う。
それは五感を使った読書体験。
紙の本は、文字以外からも作者からのメッセージを受け取れる、気がする。

電子の場合はそれが出来ない。
いや、出来ないは言い過ぎか。
出来なくはないけど、ちょっと難しい。
だから、印象に残った場面を探すのに少しだけ苦戦する。
故に、読み返したいと思う気持ちが減ってしまう。

この世界がどんなに発達して、どんなにデータの世界になったとしても、きっと紙の本は無くならない。
必ずそこに存在する。

だって私みたいなアナログ人間が、執拗に紙とインクを恋しがるから。

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