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映画館で映画を観るということ

今年に入って、もう趣味と言って差し支えないレベルの趣味が一つ増えた。

映画鑑賞。

もう既に20本以上は映画館で見ていて、自宅にいる時も、U-NEXTやNetflix、Amazonプライムなどの配信サイトを通して、何本か映画を見ている。

もともと、映画を観るのが好きで、映画館に行くことも好きだった私だけど、それでも月に一本くらい観に行くくらいで、月に何本も映画を見たり、ましてや1日に2本映画を梯子するなんてこともなかった。

それがなんでここまで映画を観るようになったかといえば、単に日本アカデミー賞をみるようになったからなんだけど、この話は今回の本筋とはあまり関係ないのでまたの機会に話そう。

それで、ここ最近かなり映画館に通ってる私だけど、やっぱり映画は映画館で見るのが醍醐味だと思う。

もちろん自宅でゆっくり好きな時に好きな時間で見るのもいいんだけど、とてもとても自前では用意できないダイスクリーンと音響、そして、ただ目の前の映像に集中するしかない空間が映画の魅力を最大限に引き出しているのではないか、と私は考えている。

だから私は映画館で見る映画が好きだ。
気になってる映画や、予告で見たい!と思った作品はムビチケを買ったり、事前予約をしたりして、極力映画館で見るようにしている。

それで話の本題は何?と思った貴方、ここでやっと本題。

私がこの記事で言いたいのは、映画館で映画を観るときのマナーを今一度振り返ってほしいということだ。

先にも挙げた通り、映画館で映画を観る最大の魅力は、大画面のフルスクリーンで、迫力ある映像と音響、そして、映画に集中できる空間が用意されていることだ。

そして、その魅力を求めてみんなお金を払っている。
中には2000円以上のお金を払ってる人だっている。
自分1人だけが、その場にいるわけではない。
自分以外の他の観客がひとりでもいる場合、その鑑賞者の邪魔を何人たりともしてはいけない。少なくとも私はそう思っている。

先日私はまた映画館に行った。
近々記事に出すけど「最後まで行く」と「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」だ。

その両方で私は運の悪いことにマナーの悪い客の近くに席をとってしまった。

まず1人目、映画が始まってから数分して入ってくる。
その人は私の斜め前のペアシートに座った。
視界がその人の背で遮られる。
ちょうど大事なシーンで。おい!

遅れてくるなよ。
せめて遅れてくるなら屈んで来いよ。

とため息吐きそうになるのをグッと堪える。
すると、次の瞬間目の前が眩しくなる。
映画は夜の映像なんで館内はほぼ真っ暗なのに、不自然に1箇所明るい。
その正体は携帯。
私の前に座ったその遅れてきた客が、携帯の電源を切り忘れていたから、電源を切ろうとしてるけど、切り方がわからずずっと操作している。
その間チラチラと気が散る。

どうせ遅れるなら電源切ってから来いよ!

舌打ちしそうになるのをグッと耐えながら、やっと携帯をしまってくれたのを確認し、私は安堵した。
しばらく静かに見ていたその前の男は、やがてバックの中をガサゴソとしだす。
やがて、カランカランという音が響く。
否が応にも視界にちらついたのは水筒。
その男は持参した水筒のお茶の蓋を開け、飲んでいたのだ。

おいおいマジかよ。
持ち込み禁止なんですけど。

半ば呆れながら、もう私は目の前の映像に集中しようとそいつのことは考えないようにした。

そして映画が終盤になり、映画タイトルがドン!とでたところ。
エンドロールが流れ始めようとしたところで、前の男がそそくさと立ち上がる。

いや!まだ映画本編終わってないから!
どうすんの?このあと映像続いたら?

そして案の定映像が流れる。
しかも本編の流れを大きく覆す重要なシーン。

ほれ見たことか!
その男も、「あれ?まだあるの?」なんていう挙動でその場に立ち止まる。

映画本編が良かっただけに、ちょっと嫌な気持ちで劇場をでた。

そして、次の映画。

今度は間は何席か空いてるものの、私の右隣に座っていた女がやらかした。

映画本編中、ガサゴソと何かを取り出したと思ったら、右隣が不自然に青白く光出す。

出た。スマホ電源切り忘れ。

と思った私は、もう早く操作し終わって!と願うばかりだったのだけど、あれ?なかなかその光が消えない。

は?!どういうこと?!
と思い、右隣に目を向けると、其奴何かメッセージを打ってるっぽい。
画面はもちろん見えないけど、指の操作的に。

いや、映画館に何しにきたのよ。

しばらくしてその青白い光りは消えたけど、
映画中に平気で携帯を触る人って、映画館に何しにきたんだろう?とイラつきながら、その神経を疑ってしまう。

本編が始まる前の注意見てないのかな?

と思うけど、おそらく見ていたとしても、その人たちは気にしない。
自分がやってることがそこまで人の鑑賞の妨げになってると思わないからだ。
これくらいしたって、みんな映画に集中してるから大丈夫でしょ?って感じで。でも、映画に皆集中しているからこそ気になる。
真っ白いキャンバスに、一滴でも絵の具が垂れたらそこが強調されるように、集中し神経を研ぎ澄まされている空間ではちょっとしたノイズが、大きなシミになる。

映画館には、不特定多数の人が来る。
でもその誰もが上質な映画体験を求めてお金を払ってやってくる。

だから、皆映画界を盛り上げる一員としてマナーを守って映画館を利用してほしい。
もちろん私も含めてだけど。

そう思った午後のひと時。

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