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Legend & Butterfly

大友啓史監督作品、木村拓哉さん主演の「レジェンド&バタフライ」を見てきた。

本編予告↓

誰もが知る織田信長と、その妻である濃姫との出会いから最期までを描いた超大作。

東宝映画70周年記念での作成ということもあって、めちゃくちゃ気合いが入ってるとの噂。
なんてたってあのキムタクが主演で、制作費20億円、さらには監督がるろうに剣心の大友監督と聞いて期待に胸が膨らむ。

上映時間ギリギリに映画館に着いたので、いつ買ってるキャラメルポップコーンも、ウーロン茶も手に持たず、シアター4に向かう。

映画時間168分。3時間弱もある歴史大作に私は耐えられるのだろうか。

いざ出陣

以下感想(ネタバレあり)


格好良さと美しさ

まず主役のキムタクがカッコ良すぎる。
今作は濃姫が尾張に嫁いできたから描かれてるから、信長はその時まだ10代。
もう50と世間一般ではおじさんと呼ばれる年齢のキムタクだが、私は全然見れた。
もちろん時代が安土桃山時代とかなり昔の時代だからと言うのもあるけど、さすがはキムタク様。
顔の綺麗さと、圧倒的オーラでそこは気にすることなく見入ってしまった。

そして、相手役を務める綾瀬はるかの美しさ。
それもただの美しさではなく、気品のある感じと、美濃のための腹を括った覚悟を背負っている強さを併せ持った美しさ。
まさに女性の憧れって感じの描かれ方をしていて、それを見事に演じ切った綾瀬はるかの演技力はさすがだなと感じた。

映画内容について


さて、肝心の内容について。
桶狭間のとき、どう考えても劣勢になる織田軍を処理に導いた信長の策が、実は濃姫のアイデアだったっていうのは、現代っぽいと感じた。あの魔王と恐れられた信長が、影響を受けた女性っていうのがいかにも今時のイケイケキャリアウーマンにウケが良さそうだなーと。
私は、正直そこまで忖度しなくても、そのアイデアに繋がりそうな一言を濃姫が言うくらいでよかったんじゃないかなと。
セリフの中に、「私がここにいたことは他言無用ぞ」ってあったけど、それがなんか信長惨めじゃない?って思ってしまった。
ただ、信長の男らしさとか、女性を労る優しさとかはちゃんと描かれていた印象。
特に、好きなシーンとしては金平糖を取られた信長が濃姫と、とある集落に迷い込んだとき。
大人数で襲われ、殺されかけ、命の危機を目の前に、2人で共闘し、信長が濃姫を庇いながら逃げて、その時濃姫が恋に落ちたってシーン。ここは、ほとんど言葉はなく、映像だけで登場人物の心情を描いていて、グッときた。

あと、明智光秀。
宮沢氷魚がかっこいいというのもあるけど、あの魔王に憧れた光秀のサイコパス感が個人的に最高だった。
元々明智光秀はそんなに好きな登場人物ではなく、なんで無謀な謀反起こしたん?って納得できなかったけど、映画では謀反をなぜ起こしたのかってのが納得できる描き方をしてたと思う。

最後に


本能寺の変が起こって、ラストが抜け道から濃姫のところに戻って2人で海の向こうに行くっていう生ぬるいオチとおもってたら、それは夢で、オチでちゃんと信長が自害したのは緩急が効いていて、すごく良かった。
エンドロールでBGMを流さずに、炎上する本能寺の業火の音だけが聞こえていて、絶望の中映画が終わったところが、信長の絶望をこちら側にもまじまじと伝わって来て暫く席を立つことができなかった。

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