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美の巨匠に会いに行く

今日はちょっと足を伸ばして北九州にいく。
なんてたってスコットランド美術館展 美の巨匠たち THE GREATS があっているのだから。
本当は東京でこれがあってる時から知ってて、その時ちょうど関東にいた私はもちろんいくつもりだった。
でも予想以上に他の予定が立て込んで、知らない土地で余裕を持って行動したかったために、なくなく断念した。
その美術展がまさか福岡であってるとは。
北九州なんてほぼ行ったことないし、片道5千円弱かかるけど、もう行かないわけにはいかなかった。
これを逃したらスコットランドに行かなきゃいけないのだし。
それに北美には私の大好きなドガ先輩とモネの睡蓮が飾ってある。
むしろなんで今まで行ってなかったのか、不思議なくらいだ。
新幹線に乗ってちょっとゆっくりしてたらすぐ小倉駅。
ちょっと迷って、いろんな人に聞きながらバスに乗って、ゆらり揺られて、本当につくのかと密かに不安に思ってたら当たり前だけどそれは目の前に見えてきた。
北九州市立美術館。
入ってすぐにもう案内があって、流れるように展覧会の中に入っていった。
音声ガイドは天海祐希さん。
その凛とした美しい声で導かれるまま、数々の絵画を堪能した。
ベラスケス19歳の時に描いた卵を調理する老婆の絵が上手すぎて、顔も良ければ腕もいい、王様から画家の枠を超えてさまざまな仕事を任された有能ぷり、もし彼が現代に転生してもきっと一目を置かれるモテ男だったに違いない。
その他、ルーベンスの謎のおじさんの絵(さすがルーベンスだから上手いんだけど、それが余計に面白かった)とか、レンブラントの多分奥さんをモデルに描いたと思うえっちぃ絵とか、ブーシェのチャラい絵とか、ミレイのえ?可愛すぎるって女の子の絵とか、ルノワールの柔らかなタッチの女性像とかその他多くの画家の作品を堪能した。
展覧会を出た後は常設展にいって、念願のドガ先輩の作品を拝んできた。
マネとマネ夫人の絵(トラブル付き)
バッサリキャンバスの右端が切り取られたその絵が醸し出す生々しさ。
そんなに奥さんを不細工に描かれたのか?ドガ先輩もマネもどっちも正直ものだなあなんて、画家のやりとりを想像したらなんだか笑えてきそうだった。
もちろん、静かにしなきゃいけなかったから必死に堪えたけど。
とてもいい思い出が出来た。

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