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未知の領域

毎度毎度、なぜこんなに体が重いのか。
重力が周りの倍ほど働いている私の体を、なんとか地球に戻そうと湯布院へ向かった。
切符を買う暇がないくらいバタバタでぎりぎりなのはいつものこと。
日田駅から由布院駅へ。
ここからは未知の領域だった。
1時間近く山と民家と時々学校。
そのうち学校や民家がいなくなって、山だけになった。
たどり着く駅に人はもちろんいない。
この先に自分が行きたい場所はちゃんとあるのだろうか?
なんて不安になってみる。
やっと由布院駅につき、「ご乗車ありがとうございました」のアナウンスにホッと息を吐く。
駅を出てすぐ見える由布岳が重たい私を迎えてくれた。

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