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舞台感想

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よくわからないものを観て

よくわからないものを観て、というか
とてつもなくつまらない芝居を観てしまい
あまりの動揺に一人酒を飲みに吉祥寺いせやに来てしまった。

昨日は絶賛されている映画を、大変大きな期待を持って観に行き、これまた「そんな傑作か?これは」と動揺してしまっている。

人が絶賛したり、命を燃やしながら作っている(燃やさずに作るものはもちろんあるはずだけど、きっと今日の芝居だって片手間にはできないはずで沢山のスタ

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阿佐ヶ谷スパイダース「桜姫」

阿佐ヶ谷スパイダース「桜姫」

鶴屋南北原作をコクーン歌舞伎用に10年前に書いたものが当時お蔵になったが、2019年にようやく陽の目を見たのだという。かなり面白かった。

阿佐ヶ谷スパイダースは最近仕切り直しの劇団化をしたらしい。が、いわゆるプロデュース公演的なものや、企画公演と劇団の何が違うのか。私にはよくわからない。わからないけれど想像で言えば「余計な時間に余計な話をできる間柄なのかどうか」なような気がする。

興味のある題

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人形劇「毛皮のマリー」(平常)

人形劇「毛皮のマリー」(平常)

人形劇俳優という言葉は、生まれて初めて聞いた。

人形劇ではないのだ、人形劇でありながらも自分自身でも演じていくのが人形劇俳優なんだろうか。それがまず面白い。平常(たいら・じょう)の「毛皮のマリー」のことだ。

「人形劇」という言葉を調べると、「人形を介して表現する演劇」と出て来た。果たして平常の演劇は人形を「介して」いるのかと言えばよくわからない。操る側の平常は決して黒子ではなく、人形と対等に対

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