クリーンな政治家が良い政策をするとは限らない。
テレビで、イタリアの災害避難生活環境の特集を見た。対応の早さと、環境の良さが日本よりはるかに良く驚いた。
イタリアも日本と同じく災害大国で繰り返される災害に学び、改善を重ねてきた。そういえば、台湾も日本よりはるかに良かった。
日本はこんなところでも、世界に遅れをとってしまったかと。
ところで、イタリアの政治と言えば、腐敗や汚職で一時有名になった。台湾も今は少し良いが昔はあまり良いイメージはない。
ちなみに2023年の腐敗認識指数国別ランキングを見ると、イタリア42位、台湾28位、日本16位。
日本はまだいい方だ。
政治の腐敗と、政策の良しあし、国の発展とは別問題だ。
もちろん、腐敗はなくさなければならない。腐敗は一部の利益のため、国を犠牲にする。
しかし、腐敗をなくした暁に、国が発展するかと言えば、またそれは別問題だ。
クリーンな政治家が良い政策をするとは限らないし、逆に金にダークな政治家が結果的に良い政策をすることもあり得る。
腐敗は追及しながらも、政策に関しては、きっちり議論を進める。
日本の野党は、自民党の裏金問題追及に必死だ。
日本全体が、裏金問題に気を取られているあいだに、ちゃっかり「森林環境税」なるものが導入された。
どういうことだ、そんなの聞いてない。勝手に税金取るな。
あんがい、自民党は、世間が裏金問題に夢中になってるのを喜んでいるかもしれない。
日本は、スキャンダルの追及を「予算委員会」で行うことが通例となっている。これは良くない。予算委員会で行うと、すべての問題がストップしてしまい。政治が進まない。もっともそれが野党の狙いだけど。
スキャンダルの追及とかは、重要ではあるが、他でやっていただきたい。
政治家に倫理を求めるのも良いが、やるべきことはそれはそれで、しっかり
進めないといけない。
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