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人は先祖の影響を受けているのか

今日は、人は先祖の影響を受けているのか、という事についてお話ししたいと思います。
私は焼物をやってるんですけども、始めるきっかけっていうのは、いくつかあったんですけども、子供の時から図工や美術が好きだったっていうのもありますし、平面の絵よりも立体物の方が得意だった。っていうのもあるかもしれません。

ただ、両親が陶芸をやっているとか周りに窯元があるとか、そういうことではなかったので、なんとなくっていう感じだったんですけども、専門学校のほうに行きまして、田舎の祖父母に焼物の勉強してるんだよって話をしました。
そしたらですね、母方の祖母の実家っていうのが窯元だったっていうのを初めて知りました。

祖父母の家は山口県なんですけども、子供の時から母方の祖父母の家にはよく遊びに行っていたんですけども、私のひいおばあちゃん、おじいちゃんはもう亡くなっていたので、そして家の後を継いだ伯父さんも亡くなっていたので、私は全く知りませんでした。
それで、「あーそうだったのか。」って嬉しくなりまして、おばあちゃんにそのことを伝えたら、おばあちゃんも喜んでくれると思ってたんですけども、ちょっと嫌な顔をしたんですよね、あまり喜んでくれませんでした。
よくよく聞いたら、おばあちゃんがまだ結婚する前に実家で窯元の手伝いをしている時が1番、仕事が大変で辛かったっていう思い出があったからだそうです。

今のように趣味のような形で作るものではなくて、当時は火消し壷を作っていたそうなんですけども、それを納期までに焼き切らないといけないとか、いっぱいプレッシャーがかかるような仕事をしていたそうなんですね。
逆に、農家の方にお嫁に行ってほっとしたとか楽になったって言うぐらいですから、相当きつい仕事だったんだと思います。
それを、孫の私がなんでやるやるんだろう?っていうふうに思ったそうです。
ただ、焼物をやったおかげで専門学校を卒業した後に山口県の方で2年間、焼物の別の窯元なんですけども修行に行きました。それで祖父母ともしょっちゅう会える事が出来て喜んでくれたと思います。

私は全く知らなかったんだけども、陶芸を始めて続けているっていう事は、先祖の何か影響があったのかなあなんて思ったりするんですよね。
ただの偶然かもしれませんが、会えなかったひいおじいちゃんやおばあちゃん、伯父さんと繋がれてるっていう気持ちになって嬉しいです。
それとも、ご先祖様の何か願いが私に宿って、陶芸の道に進んだのかもしれません。
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(音声配信アプリstand.fm「朗読&トーク たまdiary」)https://stand.fm/channels/5f85c72237dc4cc7e19bf21b

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