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「他に痒いところはありませんか?」と聞かれたら

美容室などでシャンプーをしてもらったら、だいたい聞かれる質問--

「他に、痒いところはありませんか?」

その質問に対して私はいつもこう答える

いえ、ありません。大丈夫です。」と。

本当に痒いところが無い場合もあれば、ちょっと気になるところがある場合でも、多少我慢して無いと言う。

どうしてなのだろう?
この理由を私なりに考えてみた。

単純に、「痒い場所を口頭で説明するのが難しい、面倒だ」というのも理由の一つかもしれない。

でも、もっと違う考え方をすると、「痒いところはありませんか?大丈夫ですか?」と聞かれたときに、

私は咄嗟に「大丈夫です!」と反応してしまうのではないか、と思ったのだ。
それが、仮に美容室のシャンプーでなかったとしても。

何かあった時に、「大丈夫?」と聞かれると、おうむ返しのように、「うん。大丈夫。」と答える私。

そう言うと、たいがいの人はそれ以上言及することはない。そこで、この話題は終わるので、その先を聞かれることはないし、懐にずんずんと入ってこられることもない。私にとってはそれはラクであり、安全地帯なのだ。

もし、そこで
「大丈夫じゃない。」と答えると、
「どうしたの?何が大丈夫じゃないの?」と質問が返ってくるだろう。

それが簡単なことなら、難なく答えられるのだが、

もし、難しい問題だった場合、自分の深〜いところにみんなが入ってきて、そして、見たくなかったものまで掘り出してしまうかもしれない。
私にとっては、なぜか怖い。

そんなとき、一番自分にとってラクな「大丈夫」という三文字で終わらせてしまう癖がある。

どうしても、安全地帯(と思っているだけの場所)に逃げてしまう。大丈夫と言って、ピシャリと自分を閉じてしまう。だから、本当に大丈夫じゃないときに困ってしまうのも事実。
もっと素直になったら、本当の意味でのラクなんだろうなぁと、

美容院でのよくある会話から、自分のダメなところを気付かされました。

あなたは「他に痒いところはありませんか?」と聞かれたとき、なんと答えますか?

#エッセイ #日記 #私の癖


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