見出し画像

【レビュー】2006年製の電子レンジからシャープのヘルシオAX-XJ600Rに変えた結果

先々週の土曜日。昼食に焼きそばをつくろうと、冷凍していた豚バラ肉を電子レンジで解凍しようとしていたときに事件は起きた。

170W(解凍モード)にセット。タイマーのひねりを1分にしたものの、しばらく経っても「チン!」が聞こえない。何なら、シューシューと肉が煮える音が聞こえてきた。

こ、これは!と思い、慌てて電子レンジを開けると、変わり果てた姿の豚バラがあった。

電子レンジはナショナルの2006年製。完全に寿命である。

オーブンを持っていなかった我が家では、これまで幾度となくオーブンレンジ購入案が議題に上がっていた。しかし、レンジがまだ使えることやオーブンレンジの値段の高さから購入には至らなかった。

ただ、レンジが使えないというのはなかなか不便。故障を機に、ようやくオーブンレンジを購入する運びとなった。

オーブンレンジの選び方

オーブンレンジはだいたい2万円くらいからあり、最新の高機能のものだと15万円を超える。

以前、某電気屋の店員さんに「高いレンジと安いレンジの違いはなんですか?」と聞いたところ、こう答えていた。

「オーブンの大きさ(何リットルか)とか、最高温度の違いですね。最高温度が高いと、クロワッサンやシュークリームがさくっと仕上がるんですよ(ざっくり)」

これからレンジの寿命を迎えるまでの約10年間で、何度クロワッサンやシュークリームを作るだろうか。その差額の10万円で、市販のおいしいクロワッサンを何個買えるだろうか。

オーブンとレンジがついていれば何でもいいと思い、安いものを中心に検討。2万円台のレンジを見つけて「夫にこれにするよ?」と伝えた。

すると、「赤外線センサーがついているのがいい」と、謎のこだわりを見せるではないか。

レンジ搭載されているセンサーには、重量センサーと湿度センサー(蒸気センサー)と赤外線センサーがある。

これらのセンサーは「自動あたため機能」利用時のパフォーマンスに大きくかかわってくる。重量や湿度で食品の温まり具合を判断するセンサーに比べ、赤外線で温度を判断するセンサーの方が、高いパフォーマンスを発揮するそうだ。

……と言われても、これまで自動あたため機能のないレンジを利用していたものだから、正直ピンとこない。

しかし、夫の「どうせ買うなら」という押しに負け、4万円ちょっとで赤外線センサー付きのシャープのヘルシオAX-XJ600Rを購入した。

画像1

ヘルシオ、レンジの性能は?

電子レンジなんて温められればいい、割と本気でそう思っていた。しかし、赤外線センサーがついていたり、蒸気が出るレンジは全然できが違った!

親戚から送られてきた551の豚まんも、まるで蒸し立てのようにふっくらと温まる。残り物の焼きそば一つ温めても、全然ムラがないのだ。(これは、前のレンジの調子が悪かっただけかもしれないが)

画像2

「野菜」の機能を使ってブロッコリーをチンしてみた。

ブロッコリーを水洗いしてふわっとラップをかけるだけ。いつも塩ゆでをしていたので、味がないのでは?と心配だった。ところが食べてみると、ブロッコリー本来の甘味が感じられるではないか。いつもよりおいしい。

画像3

なんで早く買わなかったんだ……そう思わざるをえなかった。

家で焼き芋屋が開ける件について

4万円も出したのだ。レンジだけで満足する私ではない。

お次はオーブン。何か焼くものはないか?キッチンを見渡すと、これまた親戚からもらったさつまいもが!(もらいものばっかり!)

これを焼き芋にすべく、芋を洗って、デカすぎたので少しカットして、天板に乗せる。オーブンへ入れて、「焼きいも」のボタンをポチッ!

画像5

レシピ本によると、完成まで50分ほどかかるそう。「なんでそんなにかかるんだよ、長いなぁ」そんな文句ばかり言っていた私を許してほしい。

画像6

できたできた!火は通っているのかい?

画像4

芋の中の栗きんとん色を見てほしい。...…なんか買ったやつみたいじゃない?こんなにベロンと皮がはがれる焼き芋を久しぶりに見たぞ。

親戚からもらった芋も良かったのかもしれないが、中身はもっちりとしていておいしい。スーパーの前で売れそうだと思った。

置くだけグリルは、本当に置くだけ?

レンジとオーブンには満足したが、そのほかの機能も試してみよう。

マニュアルの最初にあって、明らかにメーカーさんの推しだったのがこの「置くだけグリル」。オーブンなんてチーズがとければいいと思っていた私にとって、完全な棚ぼたであった。

置くだけグリルとは、ボタン一つでグリル料理が作れちゃうという機能である。肉や野菜をグリルの網に乗っけてオーブンに入れ、「置くだけグリル」のボタンを押すと、自動で調理時間を判断してよしなにやってくれちゃうのだ。

スイッチ一つで? 半信半疑のまま、試してみることにした。

画像11

まずは豚肉には塩コショウ。じゃがいもは皮つきで薄いくし切りにしてサラダ油をまぶす。エリンギは1センチほどの厚さにカットして、アルミホイルに包む。そして、専用の網の上に並べた。

※レシピによると、根菜類には油を塗り、キノコ類は焦げやすいためアルミホイルに包むのが良いらしい。

画像7

そして、オーブンに入れてスイッチを押して調理開始!

画像8

しばらくすると、ディスプレイに残り「23分」という表示がでてきた。
そして23分後……

画像9

ちゃっかりしっかり完成していた。でかしたぞ、ヘルシア!

画像12

豚肉にちゃんと火が通っていることはもちろん、焼け過ぎず、適度な柔らかさを保っていた。

網下にそこまで脂は落ちていなかったものの、ポテト以外は油を使っていないためヘルシーと言えよう。脂好きの夫は、「だいぶ脂落ちちゃったねー」と言っていた。どこを目指しているのか。

画像12

私がおすすめしたいのが、このフライドポテト風のじゃがいもである。少量の油をまぶしただけで油で揚げていないため、さっぱりと仕上がっており口当たりも軽い。

少量の塩をかけて食べたのだが、おいしくていくらでも食べられそうだった。何より、揚げ油の片付けが不要なのはデカいぞ!

味や出来上がりはもちろんのこと、何よりも簡単だったことに感動した。オーブンに突っ込んでボタンを押すだけ。コツ要らずで誰にでもできる。

しかし、こうしたオーブンは買ってしばらくすると、使わなくなってしまうもの。

半年後、「肉なんてフライパンで焼けばよくない?」自分がそう言っていないことを期待したい。

文・香山由奈
編集・べみんさん

―――

ジャンルも切り口もなんでもアリ、10名以上のライターが平日(ほぼ)毎日更新しているマガジンはこちら。


読んでいただきありがとうございます! サポート頂けたら、とっても嬉しいです。よろしくお願いします。