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真上はあまり見ることないよなっていう話

「上」は見る。

『上を向いて歩こう』坂本九さん。


でも「真上」はあまり見ない。

「上」は見ようと思わんでも見られる。
「真上」はだいぶ見ようと思わな見られない。

「上」は頭頚部を軽度伸展すれば見られる。
ちょっとあご先を上げれば見られる。

「真上」は頭頚部伸展し眼球を上方へ向けさらに体幹軽度伸展する必要がある。
だいぶのけぞる必要がある。


「上を見てください」
棚の上の方のものが見える。

「真上を見てください」
天井が見える。

本当に「真上」を見るには、
「上」ではなく「真上」を見てもらうように特別に指示が要る。

「真上」を見る機会
例えば天井の電球を交換するとき。
だいぶ特別に体勢を作る必要がある。

目薬差すとき。

あと、飛んでいる飛行機を見るとき
星を見るとき。


人間は頭頚部の運動だけで「真上」を見る設定にはなってない。
高齢の方は真上見ようとすると、頭頚部の運動でめまいが起こるか、
頭頚部と体幹の伸展制限でひっくり返ってしまう恐れがある。

VDT(visual display terminal)症候群はご存知でしょうか?
携帯・スマホ・タブレット・PCなどの操作・作業に伴う姿勢により生じる
一連の症状です。

首・肩こり
目の疲れ
頭痛
腰痛
しびれなどの神経症状
…などなど

現代の人はVDT症候群である場合が多く、
思い当たる方もいると思います。

「真上」を見るのはVDT症候群対策でもあります。
作業中に天井を見てみましょう。

30分以上作業していると
真上見るだけで首の後ろがパキパキ鳴るかもしれません。

※頚椎症の方は急激に真上を見るのは控えてください。

心地よいと感じればOKです。

デスクでPC作業中の人なら
付属の椅子は背もたれがしなるデザインのものが多いはず。
ついでに背伸びもしてみましょう。

連続作業が長引く人は
20分に1回は立って室内を少し歩くなど
姿勢を変えることがおすすめです。

以下、参考資料です。

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000184703.pdf

(厚労省「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」)



最後はVDTの話になりましたが
今日は特にVDTについて言いたかったわけではなく、
ただただ本当に
真上はあまり見ることないよな
って
言いたかっただけなんです。


#頚椎症や転倒リスクのある方は注意