UXから考える|ガントチャートとTrelloの使い分け


どんな業務でも、タスクベースに分割して作業をすすめていきます。
複数人でチームを組んで進めるなら尚更です。
SIerやコンサルタントなどプロジェクトマネジメント業務に従事されてきた方々は、ガントチャートによる管理を手段として選択されるかもしれませんが、ベンチャー界隈ではTrelloによってタスク管理するケースもあります。
その違いについてUXも踏まえて考えていきます。

その未来は変わらないのか?

使い分ける上で重要な点は1つ。その未来は絶対に変わらないのか、です。
「どう転んでも絶対に変えられない」ならガントチャートを使って精緻に、「変数は多いかもしれない」ならTrelloによって柔軟性を担保しましょう。

対峙する業務の変数はトレードオフスライダーを用いた判断がおすすめです。


予算・期限・スコープ・工数の4つを変数とみて、合計が12になるように各変数を数値化する手法です。
「20日が成果提出期限なのにまだ全体の80%しか作業が終わっていない。あと5人日の作業工数だが作業者は2人...」という状況でチームで共通の判断軸を持てるようにします。
例えば...

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上の図は期限5、スコープ4なので「クライアントに対して成果物死守案件」と読み取れます。工数1なので死ぬ気でやることになりそうです。
このプロジェクトはガントチャートを引いてクリティカルパス絶達で進めたほうが良さそうです。


画像2

こちらは工数5の期限4なので「いのちをだいじに」しながら期限を守ろうという考え方。スコープが2なので「状況によっては期限に提供されるアウトプットの機能は最小限でも良い」と読み取れます。
この場合、期日までのタスクが流動的なので、成果物の定義も変わりますね。

Trelloで柔軟にタスクを管理する

ガントチャートは変更が生じた際の修正に手間がかかるかもしれません。
「この機能が今回スコープ外になるってことは、26,27,33,37行目を修正して...」と目検で修正をかけることがあるかも。
Trelloならある程度のまとまりでカード化しておけば、そのカードをいつ実行するのか柔軟に対応できます。
カードの中身にチェックリストがあるのでtodoレベルの作業はそこに記載していただくとまとまって良いかも。
※アップグレードでチェック項目ごとの期日も設定できます。

https://trello.com/ja


まとめ

ある程度わかっていて変化させられない未来はガントチャート、柔軟性があってころころ変わる未来はTrello。
みんなTrello使いましょう。

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