多文化共生のための水彩画ワーク
■人間の色(気質)を理解する
大学で所属しているゼミの教授の授業で面白いものがあったので紹介したい
「十人十色の多彩な世界:気質と色彩体験のワークショップ」吉田敦彦教授
十人十色というように、個人それぞれに「色」が存在する。
その「色」とは好きな色などの意味はなく、人間の気質(性格)を表す色である。
詳しい内容は省略するが、この図のように、自分の気質によって自分の「色」がわかる。
例えば、あなたの気質が、「決断力がある。実行的。その一方で、自信過剰。持続性がない」というものなら色は火の色である。
というように授業ではより細かい質問で自分の色が見えてきた。
しかし、大事なことはこれからである。
自分の色を理解した後は、相手の色を理解することだ。
なぜなら、世界は色々な違いを活かし合って多彩なものになっているからである。
全体が一色に染められてしまうと、他の色が生み出せなくなる。
違う色が出会う時、新しい色が生まれる。一方で全ての色が混ざってしまうと
色を失ってしまうことがある。
というように、他者との共生には、自分の色(気質)と相手の色のコラボレーションが必須である。そのためのワークショップが水彩画ワークだ。
大学の授業後、早速子どもたちとの触れ合う場面で実践してみた。
■イベントでの水彩画ワーク
赤、黄、緑、青の4色のみでいかに綺麗なテントを作るかをみんなで考えてみた。
(そもそも自分が色つけたい!というワガママ合戦が起きてその収集が大変でしたがそれは今回おいておきます...笑)
子どもたちは最初はドボン!と一色に染めようとする傾向がありましたが、
後々、一色では綺麗なものは生み出せない。他者の色との掛け算が必要だということがだんだんわかってきたようです。
「赤✖️青=紫」になるということも理解できたようです😊
それは単純なことのようですが、そうやって絵を(物理的に)共存させるということがかなり意味のあることだと感じます。
自分ばかりを主張して終わる大人も多いですから...
↑完成したテント⛺️
今回の実践は課題も多く残るところでしたが、子どもたちはすごく楽しんでくれたようです!ありがとう!
他者とのコラボ、非常に大事です!みなさんもぜひ実践して見てください!
■参考文献
吉田敦彦(1998)『ホリスティック教育論』ミネルヴァ書房
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