雑感61 タロットカードとわたし
タロットカードに初めて触れたのは、古くて新しい。一体どっちなんだと言われそうなので補足すると、大アルカナと呼ばれる22枚は小学生の頃に遊んでおり、78枚のウェイト版を2020年7月から使っているから。
子どものとき使っていたのは雑誌の付録で、ミシン目をはさみで切ったのを覚えている。子どもの手にも小さなカードで、オレンジ色の単色刷りだったように思う。雑誌に載っていたスプレッドもやってはいたけれど、カードの意味すら知らないままだったし、何より人生経験が少なすぎて解釈すらできなかった。
人生の半ばも過ぎてから、またタロットカードを使うとは思わなかった。きっかけも不純というか、異色だと思う。田口ランディさんの著書に「逆さに吊るされた男」があって、読もうかと思ったときに、"あぁ、先にタロットを知っておいた方がいいな” と、本ではなくてタロットカードを手にしたのだった。タロットカードと同じタイトルがついているとわかったのは、幼少の記憶があったからで、カードの意味がわかれば、隠喩なども理解しやすいだろうと目論んだだけだ。
一年半が過ぎ、タロットカードはわたしの生活の一部になった。引いたカードと自分の生活が繋がるようになって、ようやくカードに馴染んできたかなぁと感じる。
そして、当初の目論見である本は、まだ読んでいない。そろそろ読んでもいいかもしれない。
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