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第24回WRC神無月杯自戦記

ヘッダーの画像は、2022年10月25日(火)10時からクルーズターミナル金沢で行われる健康麻雀教室の資料動画のスクショです。ボクは観戦記者としてたくさんの麻雀のスクショを撮ってますので、それに字幕を入れることで分かりやすく説明できたらと思って作りました。

今回初めてこういうオファーをいただきました。普段オリンピアで水曜大会を担当していて、同卓者として参加者の方々にアドバイスすることはあまりできないのですが、麻雀教室なら思い切り話すことができそうでモフモフしてます。

観戦記者と言えば、第21期雀王決定戦の観戦記が日本プロ麻雀協会HPにアップされてますので、ぜひご一読ください。今までは2回戦しか書いてなかったんですけど、今回初めて4回戦と6回戦を書きました。

偉い人のチェックをちゃあんと通ってるワケですから、なんら恥じるところはないのですが、対局者の魅力を十分に伝えられていないような気がしてモヤモヤしてたんですよね。

そんな気持ちでいたところに、ボクの大好物である須田良規さんの記事が来ました。これこれこれこれ、こういうのが書きたいんだよなぁ。

内容が素晴らしいのは言うまでもなく、タイトルの【くすぶる新星】も【真摯しんしな麻雀】もホント最高です。仲林圭さんが、

◆2着・4着・4着と結果に恵まれてないところ
◆イチかバチかの勝負に出ず現状でできることに真っ直ぐ向き合ってるところ
◆この仲林さんの麻雀がいつかパイレーツを牽引していく未来

を端的に表してます。【きらめく一番星】じゃ事実と異なるし、【真剣な麻雀】てのも微妙にニュアンスが違うんですよ。ボクにとって須田さんは、多方面で活躍中のキンプリの平野紫耀さんや、MLBをわかせてるエンジェルスの大谷翔平さんと一緒で、本当に同じヒト科ヒト属ヒトなのか疑わしいくらいまぶしい存在です。

以下、常体で。

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神無月杯の自戦記を今書いてることが、残念でならない。

本来ならば、もうしばらくしたら決勝卓の動画がアップされて、それにリンクを張りスクショを載せる形で、ボクの自戦記は構成されてるんだけど、今回は決勝卓進出を逃してしまったので、自分で牌図を用意してアルパカnoteで語る以外に無念を晴らす方法がない。

まずは1回戦の無念から。

北家スタートのボクは、東1局ペンチャン・両面の一向聴から3mを暗カンして臨戦体勢。ドラ(9s)を捨てたり両面ターツを落としたりしてる人もいないし、両面が埋まったらドラ絡みのペン7sで曲げてやろうと息を巻いてた。

そこに突如迫り来る親リーと、引いてくる無筋。ああ、麻雀てこんな感じだったよなぁ。

ペン7sは他家からガシガシ出るんだけど自分ではいっさいツモれないし、ドラ(9s)はもちろんのこと8sすら行きたくないし、マンズは宣言牌が3mで他に情報がないので、マンズの真ん中も切れないし、しょうがないのでボクは予定を変更して降りることにした。

予定ではペン7sが先に埋まって両面先制立直としたかったんだけど、なにせまだ1回戦の東1局だ。12000放銃とかじゃなきゃいくらでも立て直せるだろう。

現物の4s、3s、34sのターツはもうないかってことで2sや5sも捨てた。見てもらって分かる通り、これは親リーを受ける前ボクのメンツだった牌たちだ。1枚1枚、本当に断腸の思いで河に流していく。

ボクのカンが入ってドラが2階建てになった親リーだ。南家のかぎさんや西家の麻雀ようたんにとってみれば、親リーはもとよりボクのことも気になっただろう。2人とも慎重に牌を選び、親もツモれず安牌も特に増えず、ついに海底でボクが手詰まってしまった。

藁にもすがる気持ちで河をキョロキョロ見回すと、2sが4枚切れてることに気づいた。ハイ天才。1sは場に生牌だけど、ドラシャンポンとかじゃなきゃ大丈夫だろう。どうせ待ちはマンズの両面だろうし、ボクは1sに手をかけた。

すると…

親『ロン。12000。』

アルパカnoteを見てくださってるみなさんの雀力向上のために書いておくと、親リーはドラシャンポン(1s9s待ち)だった。立直・河底・ドラドラ・裏ドラの12000。ボクの当初の計画としては、

◆12000じゃなきゃ立て直せる
◆ドラシャンポンじゃなきゃ当たらない

だったんだけど、ドラシャンポンの12000に刺さったワケだ。でも、言うてもボクは麻雀のプロなのだから、「ロン。12000。」に対しては返事をする必要がある。心を込めて発声。

家に帰りたかった。家に帰ってハイボール飲みながら、TVerで新しいカギ見たかった。バカイジ一行がまた星野リゾート行ったんだよ。見たいに決まってんだろ。それなのにボクはなぜ1回戦の東1局で降り打ちしてんだ。

それ以降、ボクの心は闇に包まれた。ハイボールもバカイジも点棒もない中、バカイジよりバカなボクは、ドス黒い感情をひたすら苦いコーヒーで流し込んで押し込む。ブラジルの人ー、聞こえますかー、本格的なコーヒーありがとうー。

バカバカバカ、由矩よしつねたんのバカ!ドラシャンポンの12000が嫌なんだったら、なんでマンズの無筋を切らないんだヨォ。ヘタッピ。E2。44歳。体重80kg。売れたアルパカボールペン7本。なーなほん。

書いてて気づいたんだけど、これ1記事で大会が終わらないな。Mリーグの対局後インタビューでよくしゃべると評判になってる、赤坂ドリブンズの園田賢プロを思い出した。

でもさすがに1回戦くらいは終わらせとくか。まずは南3局オーラスの点棒状況から。

東家・麻雀ようたん30200
南家・中島由矩アルパカ26600
西家・強豪さん30900
北家・かぎさん32300

中盤に、親の麻雀ようたんから先制立直。立直のみじゃなかったらトップ目のかぎさんをかわしてトップになれるのだけど、あるいは立直のみだったとしてかぎさんを直撃すればトップになれるのだけど、麻雀ようたんはそういうこと考えてんのかなぁ。

麻雀ようたんの河を全部覚えてるわけじゃないんだけど、ソーズは9sが1枚切れてたくらいで情報がなく、マンズとピンズはなんかバラバラと切られてて危なそうには見えなかった。

そこにツモ5s。

ボクの手はご覧の通りドラ内蔵の勝負手で、1300/2600ツモはもちろんのこと、誰かからの出和了りでも裏ドラ1枚でトップまで行ける状態にあった。東1局に12000降り打ちして悲しかったけど、これ和了ればかなりいいんジャマイカ。

ボク(でもなぁ…。)

ボク(5sは怖いよなぁ…。)

ボク(端の1sくらいなら大丈夫なんじゃないかなぁ…。)

というワケで打1s。セーフ。

ホッと胸を撫で下ろしたのも束の間、ボクは自らを地獄へといざなう牌と巡り合う。ド裏目の2sだ。

ボク(あああああ!失敗したあああああ!さっき3s切ってリャンカンに受けてりゃこれで立直ジャマイカ!)

ボク(もう麻雀ようたんの親リーなんか知らん!)

ボク(次巡かん4s引いて絶対立直してやるぅ!)

ペチ、打2s。

麻雀ようたん「あ★それ(2s)ロンですぅ。これいくらですかぁ?」

ボク「はい。立直・七対子親で4800です。この黄色いの5000点なので、白いの(100点棒)2本ください。」

ボクが自身の手のソーズ処理について思いを巡らせていた頃、麻雀ようたんは麻雀ようたんで学びたいことがあったのだと思う。トップ目を逆転されてしまった(けど横移動だから忙しそうには見えない)かぎさんに質問してた。

麻雀ようたん「これっていーペーこーつかないんですかぁ?」

たった1半荘で2回も使うことになるとは…。この画像、長いつき合いになりそうだぜ。

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