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第24回WRC神無月杯自戦記2

1回戦ラスの悲しみは、ボクとしては一応1つ前の記事に置いてきたつもりなんですけど、未読の方や、今人生うまくいきすぎて悲しみ成分を必要とされてる方は下のリンクからご覧ください。

あなたたちがうまくいってうまくいって笑いが止まらない陰で、ボクみたいな人間が人知れず涙を流してます。知らんけど。

以下、常体で。

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WRC杯3冠、かつ4ヶ月連続決勝進出に向けて、1回戦東1局で手詰まって親リーに12000降り打ち、南3局オーラス押し引きを間違えて4800放銃し、痛恨のラススタートとなった中島由矩なかしまよしつねプロだけど、こちとら30年以上もこんなことやってるワケで、むしろここからが人間力の見せ所だと思ってる。

ハイボールと新しいカギ(TVer)を我慢する忍耐力、残り3回戦3連勝で決勝卓に這って行こうとする胆力、決勝卓(撮影卓)に残れることを見越してスーツにネクタイ着用してる計画力、下の写真は4回戦のだけど、1回戦〜4回戦まで通しておおむねこんな様子だったと思ってもらって構わない。

スーツをまとい魂の闘牌

上の写真のネクタイに何らかの力が宿ってたのだろうか、はたまた決勝卓で使おうと思ってカバンに忍ばせてあったマイネームプレートが御守りの役割でも果たしたのだろうか。降り打ちで12000点を献上してスタートした1回戦とはガラッと異なり、2回戦はロケットスタートとなった。

決勝卓用 マイネームプレート

起家で始まったゲームは、ワリとまとまった配牌から両面両面の一向聴を組み、出づらそうなドラ周りが埋まって気持ちのいい58m立直とした。

数巡後8mをツモると、中島由矩なかしまよしつねプロ渾身の一発ギャグのお時間。裏ドラを見るときに

ボク『乗れっ!』

裏ドラ表示牌「コロッ【3m】」

ボク『……6000オール。』

ここからは読者のみなさんじゃなくて裏ドラ表示牌に一言言いたいんだけど、そりゃあさ?『乗れっ!』て言うよ?言ったけどさ?本当に乗ってどうすんだって話じゃない?こういうのはさ?乗らなくて『ああん、まあ2600オールでいいよ。』みたいなのがお約束って言うかさ?普通じゃない?この空気どう?みんなイヤそうじゃないかな?舌打ちとかない?大丈夫そ?

そう言えば半年ほど前の話になるけど、協会の田口淳之介さんメインの放送対局に呼んでいただいた際、メンピンツモ裏3の6000オールを叩き出してコメント欄が阿鼻叫喚あびきょうかんを極めたあの日を思い出した。いや100歩譲ってそういうのは主役の田口淳之介さんがやるべきことであって、ボクがやるのは違うよね?みたいな。

(ああもう…みんな帰ってTVerで新しいカギ見ながらハイボールキメてくれっ!)

って思ってたら、東2局から上家の黒神りぃさんが突如本気を出してきてビビった。この黒神りぃさんは、後から成績表を見てみたところ予選4連勝(ネタバレ)で115.4ptを叩き出した剛腕だった。東1局の6000オールくらい何とも思ってなかったのかもしれない。

時間打ち切りの関係で南4局まではできないことも多い今大会だけど、ちゃんと本当の南4局オーラスを迎え、4者の点棒状況は下の通り。

東家・黒神りぃさん43000
南家・中島由矩アルパカ40000
西家・優大さん6800
北家・如月靖之プロ(連盟)30200

えーコホン、これはですねぇ。ちょっと説明が必要かと思われます。昨日降り打ちとか麻雀ようたんへの4800放銃とか悲しい話続いたんで、この手組みについては何て言うの?プロの?思考?的な?ちょっと語らせてもらいたいなーって。

1回戦痛恨のラスだったこともあり、この2回戦絶対トップが必要なボクとしては、現状トップ目で上家の黒神りぃさんとの3000点差をなんとかしたかった。配牌白対子から第1ツモ白で、ボクは3パターンの勝利方法を考えたのだ。

1つ目は、立直・白の4500あるいは立直・白・裏の5200。4500の方は白を暗カンできた時のパターンで、まあ裏さえ乗れば暗カンできなくてもいいし、逆に暗カンできれば裏乗らなくてもいいか、みたいな。

2つ目は、写真のパターンで、見やすいように今1度下に貼っておくけど、現状白のみの1300になってる。ところが、ここに誰か(恐らくボクと着順を競ってる如月プロ)から立直が入り、黒神さんが8mを捨ててくれれば1300直撃で3600点変わることになる。1300×2+1000(立直棒)

ちなみに立直棒出てからボクが8mツモっていうのが最もカッコイイパターンで、400/700は親と2200点変わり、そこに立直棒1000点をプラスすると3200点返る。このギリギリ感はヤバい。終局後まつかよインタビューがあるかもしれないレベル。

最後の3つ目は、上の1300直撃とも多少関係がある。仮にボクが今すぐ聴牌れなくても、3着目の北家如月プロ・4着目の西家優大さんから立直でも飛んで来れば、トップ目の東家黒神さんはさぞかし押しづらかろう。なにせ3900打ったら2着になるのだ。そしたら黒神さんは、いくら神様とはいえ聴牌を取れないんじゃないか。もしくはボクのチーに刺激を受けて聴牌を取ろうと無筋を打ち、3900以上の放銃をしちゃうんじゃないか。

なんかプロみたいな話になってきた。これはいいぞ。そんなこと考えてたら、西家のラス目優大さんから待望の立直。さらに、優大さんの河にはボクの和了り牌である8mが。おいおいおいおい、こんなサービスあんのかよ麻雀。USJのファストパスよりすげぇ。

(ヒョオオオー。)
赤マルにご注目くださいマセ

なんなら白や6sは大明カンして、この中島プロ大有利な状況をさらに際立たせてやろうとも思ってたん(自分の手にドラが乗って2000以上になる可能性upと、立直にドラ・裏ドラが乗って2600以上になる可能性upの両天秤)だけど、結果は何もできないまま5200の横移動ですた本当にありがとうございました。

東家・黒神りぃさん43000
南家・中島由矩アルパカ40000
西家・優大さん12000
北家・如月靖之プロ(連盟)25000

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