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シンデレラファイト・シーズン2エピソード0

「絵の具が線からはみ出すのを心配しなくていい。」

絵本・はらぺこあおむしの作者、エリック・カールの言葉だ。

先日筆者がたまたま読んでいた本に載っていて、これから始まるシンデレラファイトシーズン2にふさわしい、素敵な言葉だと思ってメモしてあった。

このシンデレラファイトに出場するためには、参加資格が必要だ。

①2023年4月時点で、プロ7年目以内であること(年齢不問)

②SNSを活用した情報発信に協力的であること

③シンデレラファイトでの優勝経験がないこと

④2022年12月時点で、麻雀プロ団体主催のタイトル戦での優勝経験がないこと
 ※新人戦を除く

⑤番組を盛り上がるために必要な企画への参加に積極的であること

これらの資格を満たしたシンデレラたちに、全35半荘に渡る試合の全ての場面で完璧な打牌判断ができるとは、筆者には思えない。プロ歴10年・20年のベテランにも見落としはあるし、タイトルホルダーでも(リーチしとけばよかったな…。)と悔いの残るシーンというのはあるものだ。

だから、冒頭に書いたような、暗に「ドンマイ。」と選手たちを励まし勇気づけ、新しい半荘に向けて前向きな気持ちになれるような言葉を、筆者はたくさん準備している。約3ヶ月間のマラソンを走る選手たちの給水所になりたいと思っているし、たくさんの視聴者の前で空中ブランコを飛ぶ選手たちのセーフティーネットにならなければと考えてもいる。

この試合のタイトルになっている「シンデレラ」の意味や成り立ちについても調べたし、かぐや姫やアナと雪の女王など、女性が主人公となる物語やエピソードについても一通り勉強した。

若い人たちの思考を自分の中に取り入れるため、TikTokも始めた。Chu、可愛くてごーめーん。記者に、選ばれてごーめーん(前腕の上を人差し指と中指がテクテクテクー)。

選手のみなさん、大きな舞台に飲み込まれることなく、どうかのびのびと貴女あなたらしく戦ってください。疲れたらぜひ給水所へドウゾ。

視聴者のみなさん、シンデレラたちの一挙手一投足に魅了され、何かと生きづらい世の中を前に進むためのエネルギーにしてください。空中ブランコでミスがあっても大丈夫。出演者はセーフティーネットにかかります。

絵の具が線からはみ出すのを心配しなくていいのだ。はみ出したことすら作品の一部として昇華し、読んでホッコリするためにこそ、この観戦記の存在意義はあるのだから。

膨大な量の前置きを読んでいただいたところで、筆者の自己紹介といこう。日本プロ麻雀協会20期前期入会でプロ3年目の中島由矩(なかしまよしつね)と申します。1978年生まれの45歳オジサンで、本当はこういう公式の文章よりもオジサン構文を軸としたヘナチョコ文章の方に強みがあります。シンデレラたちの写真を見てたらみんな可愛いネ(^^)オレ、女優さんかと思ったよ★という具合に…(照)デヘヘ

観戦記は1年くらい書いている。自分のための記録用にnoteをつけていたら、「そんなに書くのが好きなら」と協会公式の観戦記に誘っていただけた。シンデレラファイトは、シーズン1の時にファンアートとして観戦記を書いていたら、選手やファンの方々に読んでもらえて、シーズン2の公式としてオファーをいただくことになった。つまり筆者が1番のシンデレラっていうか、わらしべ長者というわけだ。ナンデモ、ヤッテミルモンダネ。

さあ誰が本当のシンデレラか。この観戦記はウソかマコトか。楽しい物語の始まりはじまりー。

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