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美容室の開業 お金が借りられない人の特徴

2-2-1 美容室創業融資編 創業融資が難しい人の特徴

美容室専門税理士の中嶋です。
美容室開業で知っておきたい知識をノートでまとめて配信しています。
一定記事までまとまりましたら一部有料化を予定しております。
今回のテーマは、「お金が借りられない人の特徴」についてです。

 創業融資の申請支援をさせて頂き、これまで融資申請が通らなかったことはありません。申請のご支援をさせて頂いた方は100%融資が通過しています。こうやって書くと、私が凄い、みたいな感じがするのですが、実は裏があるのです。融資が通過しそうもない人の融資申請はしていません。正確に言えば、融資申請をお断りするのではなく、「今はまだ準備が出来ていません。このまま独立開業すれば事業は失敗する可能性があります。必ず生存する美容室をつくる」準備が出来てから再度申請しましょう。そのために、今から、〇〇の準備をして行きましょう、とお伝えしています。

〇融資が受けられない人とはどんな人か
 「この人は難しい」と判断する人にはある特徴があります。

  • 自己資金要件を満たさない人

  • 自己資金を自分で準備していない人

  • カードローンの残高が多く残っている人

  • リボ払いの支払残高が多く残っている人

  • 過去、カードの支払いなどの支払い遅延が何度もある人

  • 過去、破産、債務整理などの法的整理をした経験がある人

  • 経営状況の悪化した会社の役員だった人

  • 配偶者が経営している事業の経営状況が悪い人

  • 美容師免許を持っていない人

上記はあくまでも特徴であって、必ず融資が受けられない、という訳ではありません。ただ、間違いなく言えることは、上記のどれかに該当していることを内緒にしたまま融資申請を進めてしまうと、ほぼ確実に融資は受けられません。

〇都合の悪いことは最初から伝えておく
 都合の悪いことを隠していると、融資面談では不利になります。隠すつもりはなく、言う必要はないと思っていたという人もいます。でも、金融機関から見てマイナスと判断されるような事実が後になって分かってしまうと、嘘を付いてお金を借りようとしている、と判断されてしまう可能性があります。金融機関は基本的に事前に情報を把握しています。CICといった信用情報機関から融資申請者の信用情報を取得し、カードローン、リボ払い、過去の支払い遅延がないかどうかを調べたうえで質問をしてきます。
 本当はカードローンがあるのもかかわらず、他に借金がない、と申請してしまうと、金融機関は分かっていますが、面談の場で嘘がバレてしまいます。この時点で信用はガタ落ち。融資を受けることは絶対にできません。仮に、本当に知らなかった、ということであったとしても、自分のお金の状況を把握していない人、と見られてしまいますので、結果は同じです。

〇不利な情報でも、最初から伝えておけば可能性はある
 実は、過去に破産、債務整理をした人でも創業融資を借りることは出来るのです。過去の事実は変わりませんが、信用情報としては3年から5年分が記録として残ります。とはいえ、バレなければ大丈夫、ということではありません。少なくとも、破産や債務整理は3年以上前の出来事であって、それ以降は借金はなく、何かの支払いも滞りなく行われている。その上で、コツコツと自己資金が準備できている人であれば創業融資を受けることが出来た人がいました。おまけで、過払い請求できることも分かって、100万円以上の過払い利息が戻ってきた人もいました。

〇絶対に融資が受けられない人
 確実に融資が受けられない人は、過去3年以内に破産、債務整理をした人はもとより、カードローンの借金が多くある、リボ払いの残高が多くある人というのは、融資を受けることは出来ません。新しい借金をする前に、まずは過去の借金を返してから創業しましょう、ということです。ご主人が経営する事業の状況が悪化している人、経営状況の悪化した会社の役員だった人は創業融資はまず無理です。経営状況が悪化しているというのは、その会社が日本政策金融公庫から融資を受けているかどうかを確認し、その返済状況を見て判断します。

〇融資が難しいと言われたらどうしたら良いのか?
融資が難しいと判断されても開業を諦める必要はありません。ただ、開業は今ではありません。何が問題なのかを明確にして、次の融資申請で融資が受けられるように準備をスタートすれば良いのです。融資が難しいと判断された場合の対処法は他の記事でご紹介します。

ではまた。

美容室専門税理士 中嶋 政雄
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