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#05 大好きだった彼女①

私にも大好きな人。いました。ただ漠然と好きだな。と思っていた事。経験は少ないので、そんな場面は少なかったな。何度か分けて自分の事。書き出してみよう。

その人に出会ったのは。中学生の同級生。ショートカットでバスケが得意な女子。かわいいのに加え明るく元気な女の子。後から知ったのですが、当時告白した男子が結構いたそうな。遠くから見てかわいいな。とは思ったけれども告白しようとか、友達になろうとか。そんな気持ちは無かったな。けれども初恋。と言われれば私の初恋は間違いなく彼女の事なんだろう。

三年が過ぎ高校へ。彼女は近くの公立の高校へ。私は遠くの私立へ。高校三年間の間に彼女の事は頭の中にはありませんでした。今思えば中学校の時はかわいいな。と思える子がいたのに、高校の時はそんな事を思わなかった事。高校になれば中学生よりもっと色づくのにそんな事もなく、毎日同じメンバーで良く遊んでいました。女子より男子で遊ぶ方が楽しかったな。

高校も卒業へ。私は県内の大学を選択。家を出て一人暮らしをする事になりました。大学生活も相変わらず女っ気はなし。男同士で遊び歩くのが楽しい毎日。大学行って、遊びに行って、バイトして。本当に女っ気が無い日々が続いていました。

そんなある日、バイトの帰り道。普段は寄らないコンビニへ寄りました。
当時私は少し離れた本屋さんでバイトをしていました。帰り道、普段は通らない道で帰るのですが、なんだったのだろう?その日はたまたま、そのコンビニに寄りました。商品を片手にレジに行くとレジ向こうから声を掛けられました。

「あれ?nacca君じゃない?」

声を掛けてきた相手は中学校の頃、かわいいな。と思っていた女の子。
大人にはなっていましたが、あの頃と変わらない、綺麗な女性がレジの向こうにはいました。話を聞くと、どうやら彼女は県内にある別な大学に進学したとの事。

私は彼女に気が付かなかったのですが、彼女は私には気が付いていたようです。声を掛けられても「?」だった自分。今思うと名前を忘れていたのかもしれません。

帰宅しながら色んな事を思い出しました。中学の時の初恋。高校は別だったけれども、こんな所で再会できるとは。

それからはバイトの帰り道に時々そのコンビニへ寄るようになりました。彼女にまた会いたいな。とそんな気持ちがあり、彼女がシフトに入っている時。いない時はあったのですが、今日はいるのかな?そんな事を思いながら時々立ち寄りました。

当時は携帯電話が無い時代。あるのは家の電話。アパートにも電話を引いていたので、電話番号を書いた紙を彼女に渡したいな。そう思って持ち歩いていました。通った結果彼女がシフトに入っている時に、電話番号を書いた紙を渡す事が出来たのです。

長くなったのでこの続きはまた次回。


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