釜石・和山高原のラグビーマヨヒガ ~森の中に立つ2つのゴールポスト~
みなさまご存じの『 #遠野物語 』。柳田国男さんが1910年(明治43年)に著した書籍ですがお。遠野の佐々木喜善さんが語った遠野のいろいろな話をつづったものです。
オシラサマ、ザシキワラシ、カッパ、笛吹峠、仙人峠、吉里吉里、大槌・・・・。
出てくる話は遠野だけではなく、釜石に住んでいると身近な言葉や地名、人の名前が出てきます。2021年の今にも通じるものがたくさんあるのですがお🐯
(生活に密着した話が大部分ですので、「人の生き死に」にまつわることがストレートに語られています)
👇ご興味のある方はこちら(青空文庫)からどうぞ
マヨヒガ
マヨヒガ、マヨイガ、迷い家、といろんな書き方がされています。
遠野物語だけに記されているのではなく、東北地方で伝承されている物語の一つなのだそうです。
深い山奥に立派な門構えのお屋敷がある。意図せずその屋敷に迷いこんだ人によると、その家では漆塗りの立派なお椀がならべられており、火鉢にかけられた鉄瓶ではお湯が沸いている。庭には立派な牛、馬がつながれており、鶏もいる。今にも宴が始まるのではないかという雰囲気。
でも、そのお屋敷にはだれもいない。
この #マヨヒガ を訪れたことのある人には幸運が訪れます。
しかし。欲深い人間がマヨヒガを探しに山奥へ赴いても見つけることはできないのだそうです。
2020年10月末。
なかぴー🐯は釜石の山奥にあるというラグビーマヨヒガのことを耳にしました。欲深いなかぴーは、行ってみたい!と考えたものの、すぐにホイホイと行っちゃったら「なかぴー」=「欲深い」と判断されることを恐れ、1年の時を置くこととしました。ほんとうに欲深いですねがお(笑)
👇昨年(2020年)10月末のnote📒ですがお🐯
釜石のラグビーマヨヒガへGO!
昨年、小森潤兵衛さん、丸山久之介さん(いずれも仮名)から釜石のラグビーマヨヒガの話を伝え聞いたなかぴー🐯。
他にも数人の方から証言を得ることが出来ました。
2021年11月。なかぴーはみなさまからの情報をもとに、釜石の奥深い山へ赴いたのでありますがお。
🔥目指すラグビーマヨヒガの場所はここですがお👇
(ナカピーハヨクブカイトラデハアリマセン)
海側の鵜住居、または大槌から入るルートもありますが、ここは遠野物語よろしく遠野側からのルートをとりました。
釜石から仙人峠を越え、遠野住田ICで降ります。そして遠野盆地を北に。
遠野市土淵町栃内から「大槌街道」を通り、山へ山へ向かいます。
🍁紅葉🍂はここ数日で一気に進みました。東北の秋は一瞬です。
道路は舗装されています。冬は積雪があるので通行はできませんが、春から秋は乗用車でも走行可能です。(道幅は狭いのでお気を付けください)
すれ違った車は2台1組のみ。ランドクルーザーとジムニーでした。
すれ違いざまに何やらツノのようなものが視界の隅に.......。
バックミラーを見ると、どちらの車にも荷台には大きな牡の鹿🦌が横たわっていました。ハンターの方だったのですね。
(写真撮り忘れました🐯)
*ひとつご注意を。
現地には📶携帯電話の電波は届いておりません。
「スマホで地図見ながら行けば大丈夫だべさ~」は不可ですので事前にスクショ取っておくなどのご準備を。(GPSは効いてるようです)
さて、
山奥に入った!と感じてから30分ぐらい。風力発電の施設が見えてきました。
この設備は2004年から稼働しています。
そのまま進むと数分で案内板が。
「和山のシナの木」と記されている方向に砂利道が分かれています。そこを入っていくと・・・。駐車場があり、あたり一帯は草が刈られていました。
🌸の木が植えられています。(釜石弁だと「植わさっていた」ですかね)
数年後にはお花見が出来そうです。
ラグビー場は?ゴールポストは?
さて、ラグビーマヨヒガはどこだろう?
👆みえますか?
違う角度からもう1枚。
あった!!!!!!
和山のラグビー場は長辺が東西方向になっており、このゴールポストは西側のもの。この写真奥側が西側のインゴールとなります。
ラグビー場が造られてから33年。いま、ピッチでラグビーをしているのは🌲🌳のみなさんでした。当時はまだ土の中にいたのでしょうね。
「木さん」という方は会ったことはないですが、「林さん」、「森さん」は何人か存じ上げております。ん?カイチョウも?
観客席もあったようです。この写真で盛り土がされている部分がその場所だったと思われます。写真向かって右側がピッチ側となります。
ここは和山ラグビー場の「カテゴリーA」だったのでしょうね。
今は、2本の木が仲良くならんでラグビー場を見守っています。そうとうなラグビーマッドな木ですね。さすがラグビーのまち釜石の木ですがお🐯(笑)
(この木々も当時はまだ🌱芽吹いたばかりだったのですね)
東側のゴールポストです。こちらは周囲に木はありません。
この写真だと手前側がピッチ側のような印象をうけますが、手前がインゴールです。写真奥の木々が生い茂っている方向がピッチとなります。
小森潤兵衛さん(仮名)も言っていたゴールポスト横の木。
33年の間に成長したのですね。
幹にある傷は・・・。
🐻?😰
🐻遠野クマさんズ🆚釜石シカーズ🦌の得点表示?
2⃣対1⃣とか?トライって1点なの?(錯乱😱)
・・・・。
サワサワサワ・・・・。あたりは風が吹いて落ち葉が舞う音しか聞こえません。
🐦カアカアカア!🐦
カラスか・・・。
はずかしいとかそういう問題ではないですね。
ここは大声で・・・、
♪あるーーひ!森のなっか!くまさーんに!であああーーーたっ!
ふう。もし、クマさんが近くにいたとしたらさっさと逃げてくれているとありがたいです。
33年前。ここにはこどもたちの歓声があったのですね。そして若者たち、おっちゃん、おばちゃん、ばさま、じさま。
そのなかには佐野隆夫さんの笑顔もあったはず😀
植えられた🌸の木。来年の春はまだ少ないでしょうけど、きっと桜の花が咲くはずです。その時にまた来てみたいですがお🐯
秋の青い空と白い雲。静寂。心地よい風。
冬は❄雪⛄で閉ざされていますが、春は🌸、夏は涼しい風が、秋は🍁紅葉がみなさんを幸せにするはずがお。
みなさんもぜひ釜石のラグビーマヨヒガへ行ってみてください。
帰り道。橋野近くの山々の🍁紅葉🍂です。
うのスタにも寄りました。すこし色づいていますが、まだ山から紅葉が下りてきているわけではないようです。でも、きれいだなあ。
そして、
あの和山高原のラグビー場を創ったひとたちの情熱が、このスタジアムにも息づいているのを感じますがお🐯🔥
どんとはれ。