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2022年 26冊目『21世紀に生きる君たちへ』

司馬遼太郎さんが21世紀を生きる子供たちに書いた本です。
G-POP版GC(グループコーチング)などで一緒に仕事をしている
毛利さんのお薦めでした。

人間の荘厳さ、21世紀に生きる君たちへ、洪庵のたいまつの3つからなります。見開き2Pで左が日本語、右が英語です。

人間の尊厳さでは、日本人だけではなく外国の方にも伝わるように書いたとあります。
だから右側に英語があるのでしょうね。

21世紀に生きる

最初に「歴史とは、かつて存在した何億という人生がつめこまれている世界」だという話から始まります。

そう考えると今の友達だけではなく、2000年の歴史の友達からも学び、励まされ、慰められているのだと言います。

司馬さんに無くて、みんなにあるのが「21世紀の未来」
未来がどうなるかは私には分からないけれど、変わらない事がある。
空気と水、それに自然があって、他の動物、微生物含めて依存して生きている。

自然こそが不変の価値である。
私たちは自然によって生かされている。
この態度が近代、現在に入って、少しゆらいで、人間が一番偉い存在だと思った。
忘れてはいけないので、人間は、自分で生きているのではなく、大きな存在、自然によって生かされている。

こんな話を小学校の時に学びたかった。
自分に厳しく、相手には優しく、そしてすなおで賢い自己を確立する必要を教えてくれる。

そして、自己中心ではなく、助け合って生きていく必要性についても教えてくれる。

いたわり、他人の痛みを感じる事、そしてやさしさは、元は同じ1つの根からできた言葉であり、これらは本能ではなく、訓練して身につける必要性を教えてくれる。

洪庵のたいまつ
緒方洪庵について触れています。
上述の自己を確立した事例なのだと思います。
緒方洪庵は確か阪大の医学部の元を作った方だと思います。

大阪に適塾という学問書を作ります。
そこで分け隔てなく病人を診察し、後進を育てます。
その後進が、緒方洪庵が灯した火を消さずにたいまつのように燃え盛っているという話です。

小学生の子供がいたら読んで欲しい本ですね。

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